Trovatoreさんへの回答 全国紙を例に採れば、過去に例のない連鎖型苛酷炉心損傷事故と言う高度で難解な問題に対し、東電の情報の出し方が良かったためか、比較的的確な報道内容になっており、新聞記者の90 %は、文科系出身者であるにもかかわらず、高度な工学的問題に対し、理解力と表現力が高いため、100点満点中80点くらいの高い点になっていましたが、その時点で、東電さえ、分かっていない問題も多く、後で、不正確どころか、間違っていたことも多くありました
2023年9月19日 08:48
Trovatoreさんからの質問
福島原発事故の直後は、テレビには東工大の澤田というひとや京大の中島というひとなどが多く出演していましたが、桜井先生の露出が意外と少なかったのは、言ってはならない重要な真実を暴露してしまったからでしょうか。2023年9月19日 08:49
Trovatoreさんからの質問
この事故の報道で思ったのは、マスコミは朝日新聞に限らず、伝えるべき重要な事実を伝えておらず全く信用できないということでした。
回答
3.11の地震時、水戸市は、震度六弱(500 gal.)で、私は、震災者のひとりであり、身の回りと自宅のことだけで精いっぱいとなり、それでも、最初、マスコミ各社から携帯にかかってくる電話に対応していましたが(マスコミから、「福島第一原発で外部電源喪失、非常用発電機起動していますが、大丈夫ですか」に対し、「非常用発電機が機能していれば心配ない」と、その後、「津波で非常用発電機が機能喪失しましたが、今後、どうなりますか」に対し、「2-3時間後に炉心溶融、5-7時間後に溶融落下と原子炉圧力容器の底の破壊、チェルノブイリ並みの原発災害が避けられない」と)、運悪く、電池切れとなり、地震で、停電と断水になり、携帯の充電ができず、妻不在のため、結局、通信手段がなく(その時は、停電でも、近くのコンビニの公衆電話が、機能しており、災害時には、無料で利用できることに気づきませんでした)、停電回復までの一日間、マスコミ対応ができず、緊急時における一日の出遅れは、致命傷となり、それでも、一日後から、テレビにゲスト出演が始まり、新聞・テレビ・週刊誌・月刊誌・単行本など、総計300件の依頼をこなしましたから(note本欄バックナンバー記事参照)、少なくなく、いつもどおり、多い方でした。
マスコミ各社の報道内容、具体的に、全国紙を例にとれば、過去に例のない連鎖型苛酷炉心損傷事故と言う高度で難解な問題に対し、東電の情報の出し方が良かったためか、比較的的確な報道内容になっており、新聞記者の90 %は、文科系出身者であるにもかかわらず、高度な工学的問題に対しても、理解力と表現力が高いためか、100点満点中80点くらいの高い点になっていましたが、その時点で、東電さえ、分かっていない問題も多く、後で、不正確どころか、間違っていたことも多くあり、進行形の事故の報道の難しさがあり、マスコミ各社に意図や悪意がなくても、工学的専門性の欠如から、東電の重要な技術判断ミスなどに対し、公開されたプラントデータから読み取れず、もちろん、すべての事故調もそうでしたが、判断ミスから、2号機の短時間減圧操作から、炉心冷却水の膜沸騰につながり、結果的に、炉心破壊操作をしたことになり、飯舘村方向の致命的な土地汚染を引き起こしましたが(note本欄バックナンバー記事参照)、マスコミ各社と事故調は、その起因事象に気づきませんでした。
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