Trovatoreさんの質問 「反原発訴訟は、普通の市民とボランティアの弁護士が起こしているという見方が一般的なのかも知れませんが、巨大組織が背後で関与しているのでしょうか」「原発は蒸気の温度が低いので熱効率はあまりよくないそうですが、臨界圧の原発はないのでしょうか」「京都大学の原子炉実験所というところにいた小出という元助手は、福島第一からのデブリ取り出しは現実的でなく当面は石棺化することを主張しているそうですが、どうするのがよいのでしょうか」への回答

質問

2024年4月4日 13:04
Trovatoreさんからの質問 1
反原発訴訟は、ごく普通の一般市民とボランティアの弁護士が組んで起こしているという見方が一般的なのかも知れませんが(弁護士は反原発訴訟で名前が売れるので、事務所へ仕事の依頼が多く寄せられ、ボランティアによる逸失利益は広告費のようなものだそうです)、巨大組織が背後で関与しているのでしょうか。
2024年4月4日 12:06
Trovatoreさんからの質問 2
原発は蒸気の温度が低いので熱効率はあまりよくないそうですが、臨界圧の原発はないのでしょうか。ないとすればそれはなぜでしょうか。
2024年4月4日 14:16
Trovatoreさんからの質問 3
京都大学の原子炉実験所というところにいた小出という元教授は、福島第一からのデブリ取り出しは現実的でなく当面は石棺化することを主張しているそうですが、どうするのがよいのでしょうか。

回答

表題部分のまとめは、文字数制限(255文字)のため、私が、編集してありますので、質問者による原文を必ず読んでください。
Trovatoreさんからの質問は、三件あり、ひとつは、反原発訴訟の組織論、ふたつめは、臨界圧加圧水型原子炉の成立性、三つめは、デブリ取り扱いを巡る「福島第一原発石棺説」です。
最初から順に、原発訴訟(行政訴訟と民事訴訟)にかかわっている組織についてですが、世界で最初の原発行政訴訟は、1970年代後半から始まつた伊方原発行政訴訟であり、原告住民は、地元の生活者でしたが、補佐人や証言者や支援者は、非日本共産党系の新左翼であり、当時、日本共産党は、関係者に対し、トロツキストと言う非難の言葉を投げかけており、約半世紀にわたる日本の原発訴訟は、最初の精神が生きており、ごく普通の市民ばかりではなく、中心となっている核的存在は、日本共産党嫌いの旧社会党系の人や支持者、具体的に言えば、少数派になって影響力は、減少していますが、いまの社民党(原子力資料情報室の政治的支柱・依存者)や新左翼の関係者であり、福島第一原発事故後では、全国の原発訴訟の組織化のトップは、日弁連の最左派の東大法学部卒の河合弘之さんと海渡雄一さん(社民党党首の福島瑞穂さんの夫婦別姓の正式婚姻関係)で、ふたりの存在は、単なる弁護士でも、どこにでもいる新左翼でもなく、特別な意味を持ちます。
つぎに、超々臨界圧ボイラーによる商業用火力発電所が存在するのに、なぜ、臨界圧加圧水型原子炉が存在しないのかと言う問題ですが、工学的基礎研究は、当時、東大原子力の岡芳明さんにより推し進められ、商業利用を想定したシステム構成や概念設計のような事がなされ、特に、東芝への委託研究では、実用技術化の問題点の検討がなされましたが、まだ、計算での成立性や安全性や経済性の検討の段階であり、第四世代原子炉のひとつに位置づけられ、技術開発が推進されましたが、商業利用段階には、達しておらず、もし技術発展があったとしても、いまの加圧水型原子炉よりも、熱効率は高くなるものの、事故時の炉心冷却が難しく、商業炉として採用されるか否か、今の段階では、判断できません。
三つめの「福島第一原発石棺説」ですが、チェルノブイリ原発は、デブリを取り出さず、原子炉全体を巨大な石棺で覆い、環境への放射性物質の漏洩を防止し、なおかつ、放射能減衰を待つのに良いのですが、関係技術(技術、人材、技術開発など)が分散してしまい、将来が明確にならず、それに対し、福島方式では、技術集約拡大型技術開発が期待でき、関係技術(技術、人材、技術開発など)の集約化が、期待できると言うメリットがあり、どちらを選択しても、メリット・デメリットがあります。

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