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合コン市場における年齢プレミアム理論

今日は、合コン市場における年齢プレミアム理論について話します。

金融市場では、実力よりも高い価格で取引される場合、市場価格と実力価格との差をプレミアムと言います。逆に市場価格が低い場合、ディスカウントと言います。
合コン市場における、年齢による男女間のプレミアム差について分析します。

経済学のもっとも初歩的な原理である需要と供給の関係ですべて語ることができます。※あくまで一般論です。そうでない男性も女性も多数いるという前提です。

10代後半から20代前半までは女性のプレミアムが絶頂期にあたります。
学生時代までは、同世代との合コンが多いと仮定します。お相手はヒマで性欲満々の男性なので、男性の需要は極めて旺盛です。
言い寄ってくる男性を、『ちぎっては捨てちぎっては捨て』という女性も多いことでしょう。
また、男性は若い女性が好きなのは古今東西変わりませんので、社会人男性とのリッチな合コンも多くあるはずです(でもそんな機会はなかったなあ)。
この間に、プレミアムであることに気づかず、実力であると勘違いした場合、後年悲劇が待ち受けているケースが散見されます。

20代後半に入ってくると様相は一変します。
特に大企業に勤務する一般職の女性は、会社に入って数年経つと仕事にも慣れてきて、落ち着いてきます。
さほど残業が必要とされる職場でもないでしょうから、時間ができてきます。
そろそろ、親からのプレッシャーもかかってくる年頃です。親はこの年代までに結婚しているケースが多いからです。

この年代の特徴は、集団で市場に参入してくるということです。つまり、同世代でそろそろヤバいと思い始めた女性が、グループで合コン市場に参入してきます。
これは一気に需給を悪化させます。株式市場における『売りが売りを呼ぶ』という現象と同じです。

供給が増えると、価格が下がるのは自明の理です。学生時代のプレミアムが見事に剥落していることに愕然とする例をよく見ます。

本分析と直接的な関係があるかどうかわかりませんが、小職の経験では、女性はこの時期になぜかそろって『お料理教室』に通い始めます。
典型的な兆候であると睨んでいますがその関連性はどうでしょうか。今後の研究が期待される領域です。

一方、男性は仕事が面白くなる時期です。
下手な合コンよりも、明日の役員会や明日のクライアント提案資料のほうが大事になってきます。
クライアントや職場の上司先輩との会食も増えてくることでしょう。(逆にこのくらいの男性でないと魅力的ではありません)
勢い、CAやイケてそうな大手商社やキャピキャピ(死語?)女子大生など、合コン相手のターゲットを絞っていくようになります。
※この現象は性欲の増減の観点でも語ることができますが、本稿では割愛します。

この時点で一気に需給が逆転します。
男女のプレミアムはトレードオフの関係にあるので、一方が下がる状況では当然に一方が上がります。
この渦中にいる市場参加者にとっては、ジェットコースターのような急激な環境変化であると言えます。

小職の経験では、26-27歳ごろにその逆転が起きていたと思います。しかしそれから約20年が経過した現在においては、初婚年齢の高齢化もあいまって、数年アトずれしていると思われます。
このプレミアムが交錯する現象のことを、小職は「ゴールデンクロス」と呼んでいます。

しばしば、「いい男はみんな結婚しちゃってる」という発言を聞きますが、それは市場原理的には的外れです。
なぜなら、男性の結婚と同時に、同数の女性も市場から退出しているため、市場価格に対する影響はないはずです。

もっとも、既婚者がそれを隠して合コンに参加するケースがあり、それが市場をゆがめている傾向はあります。
市場の健全な育成を妨げている一つの要因になっています。(ドキッとした人、あなたです!)

また、「男性はいいよね、年取ってからも勝負できるから」という発言も聞きますが、それも的外れです。
女性側は20代前半までのプレミアム絶頂期にそのメリットを享受しているはずだからです。決して不公平ではありません。
その年代の男性の強烈なムラムラ感・やるせなさを勘案すれば、20代後半からのモテ期と合わせてもプラマイゼロといったところでしょう。

生き馬の目を抜くTOKIOの夜に、年齢プレミアムをまったく享受することのなかった筆者よりレポートしました。

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大野潔
『人の生涯は、ときに小説に似ている。主題がある。』(竜馬がゆく) 私の人生の主題は、自分の能力を世に問い、評価してもらって社会に貢献することです。 本noteは自分の考えをより多くの人に知ってもらうために書いています。 少しでも皆様のご参考になれば幸いです。