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マツモトキヨシ
2019年11月17日 22:20
長きにわたって世界は巨大な亀の背中に乗っているとされてきた。だが近頃はにわかにゾウ派がその勢力を増している。 なぜ今象なのか? 理由はある日海岸に流れ着いた一本の毛にある。大量の魚を巻き込んで座礁した繊維を科学者たちが分析にかけたところ、正体は途方もない大きさをした動物の体毛だった。さらにはそれが推定二億三千六百五十万歳を超える象の毛だと突き止められるに至って、ゾウ派はにわかに活気づいたのだ