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賃貸経営における家の傾きの考え方② #戸建教習所

不動産事業において、古い戸建物件を検討する際に避けて通れないのが「傾き」と「クラック」の問題です。
物件の内見時に、これらの兆候を見逃さないことが、事業を成功させると言っても過言ではありません。
クラックは別にあっても良いのです。しかし、その程度が重要です。1cmほどの幅があれば、家全体が地盤沈下している可能性もあり、リフォームして修繕しても経年と共にまた傾いてくる可能性があります。

傾きは、床が水平でないことにより家具や家電が不安定になるだけでなく、居住者の快適性や安全性にも影響を与えます。
しかし、思ったよりも慎重にならなくて良いという考えを持っています。
例えば、賃貸に出すレベルであれば、募集広告に「傾き有り」と記載して頂ければ良いだけの話です。また、賃貸借契約書にも同様に記載します。

傾きを修繕するには、レベル調整が必要ですが、その費用は決して安くはありません。
大事なのは、修繕しておくかおかないかを、取れる家賃から判断すべきという点です。
修繕にはかなりの費用が掛かってしまうため、例えば家賃10万円なら空室時点で「修繕しておこう」となります。
慎重な判断が求められます。

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一方、「クラック」は、壁や基礎に生じた亀裂を指します。
クラックが発生する原因は様々で、地盤の沈下や構造的な問題が原因であることもあれば、単なる経年劣化によるものもあります。
表面的なクラックは修繕が比較的簡単ですが、深刻なクラックは建物全体に悪影響を及ぼす可能性があり、無視することはできません。

そこで、戸建物件の内見に行く際は必ず水平器を持って行くことを推奨します。
持って行くと、傾きの感覚は身につきます。
傾いた物件を見たことがない、はじめのうちは傾いているかどうかもよくわかりません。
また、内見に慣れていない頃は目の前の仲介業者さんともコミニュケーションを取らなければならないため忙しいのです。
その結果、どれだけ傾いていたかを数日後忘れてしまうことがあります。

もちろん、その物件を買うか買わないかは総合的に判断する必要があります。

物件の傾きやクラックといった問題に直面した際、それらをどう捉え、どのように対処するかで、投資の成否が決まります。
リスクを恐れず、しっかりと準備をして買付を進めることで、成功への道が開けるでしょう。
今日はこのへんで!(~_~メ)

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