外の世界を感じる意義

先日、某エネルギー業界の方からお話を伺う機会を得た。
その方はシリコンバレーに一人で駐在し、海外の最新情報や技術動向を調査し、ビジネスチャンスを本社へフィードバックしている。
一人で幅広い業務をしかも海外で行っていることに、非常に敬意を感じる。
私も将来的に会社を海外進出できるよう、知見や駐在の雰囲気などを伺いたく面会をお願いしたところ、ありがたいことにご快諾いただき感謝の気持ちでいっぱいである。
その方に紹介いただいたOhmconnectという会社に非常に興味を持った。
当企業は米国のエネルギー企業であり、デマンドレスポンスの普及促進を主軸に置いており、コンセントプラグを利用してそれを実施している。
デマンドレスポンスとは簡単に言うと、「電力の需要と供給のバランスを維持するために、電力消費量を抑制するよう、需要家側の消費パターンを供給側がコントロールすること」である。
基本的に日本では、電力会社が強制的に各家電品に対してピンポイントで制御を行い、電力のバランスを維持するという、消費者としては完全に受け身となるが、Ohmconnectが提供するサービスはその逆である。
Ohmconnectが提供するコンセントプラグに繋がった家電は全てデマンドレスポンス対象となるというところまでは驚きはないが、興味深い点は、使用電力の削減量や目標達成度に応じてポイントが付与され、電気料金の割引に使えるというところである。
利用者参加方の手法を取るとは、まさに個人の主権に重きをおく米国らしいと感じるとともに、利用者を能動的に参加させる仕組みこそに顧客第一の肝があると、私自身喉を唸らせた。

外の世界を知るということは、目に見える技術や情報に加え、モノの考え方や受け取り方の多様性を学ぶ上で非常に意義深いと感じた。

インターネットを活用すればいくらでも世界中の情報やコネクションが得られる昨今において、海外留学や駐在の意義は薄れて来ていると聞く機会も増えて来た。
確かに一理あるとは思うが、インターネットでの情報は実際に自分の五感を使って得られる情報には勝てないと思うので、インターネットでの恩恵を十分活かしつつ、リアルな体験も大切にしながらより良い学びを得ていきたい。

今回はお忙しい中、面会にご快諾いただき、また貴重な時間をいただきまして改めて感謝の気持ちでいっぱいです。
今後お仕事ご一緒できるよう、私自身より一層頑張っていきたいと強く感じる非常に貴重な時間でした。

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