アルコール依存症:苦しみを手放すために~自分で考える事の重要性

重度アルコール依存症の kiyopi です。

アルコール依存症者は考えないと言われます。
活字も嫌いで、文章を読まないとも言われます。

でも、僕はあえて『自分で考えろ』『自分で自分の答えを見つけろ』ということを言っています。
それには理由があります。

苦しみも、怒りも、憎しみも・・・あらゆるネガティブな記憶・思い・感情から解放される時には、『そういう事か』『だからだったんだ』と自分が気付いて納得する過程が必ず起こるからです。

カウンセリングを受けていても、心理的な事を色々と説明されても、分かりはしたけど、しっくりこない,楽にならないのはその過程が起こっていないからです。


分かりやすい例を出してみます。

数学で解けない問題があって教師に聞いたとします。

①紙に先生が書きながら説明し、答えを出し、「こういうこと」と説明された。(説明しているだけで、やっているのは全て教師の場合)

②教師の説明を受けながら解いていき、答えも自分で導き出した。
(教師は説明しているだけで、解いたのは自分)


①と②、どちらの方が『わかった!』『なるほど!』『解けた!』に繋がるでしょうか?

カウンセリングを受けた経験のある人は、同じような経験あると思います。
違いはココにあります。

苦しみを手放せた時には嬉しくて涙が止まらなかった、と僕が言う理由もここにあったわけです。

自分で考えて、自分で答えを出すから理解も納得も出来るんです。
だから喜びが湧き起こる。

今回の内容も、アルコール依存症者に向けての記事として書いてはいるものの、各種精神疾患を抱える人、依存症者の家族にも伝えたい内容です。

心理学の知識がなくても、有資格者に手伝ってもらわなくても、自分の心理メカニズムを自分で解き明かし、理解し、納得して手放す、なんてことは本当は誰にでも出来ます。

自分に素直に自分を認めていく作業。
「何でそう思うのか?」「何でそう感じるのか?」「何でそう考えるのか?」「何でそうしてほしいのか?」「何でそれが嫌なのか?」「何でそれが不安なのか?」「何でそれが恐いのか?」・・・・の繰り返し。
人からされたら「何で何でうるさいわ!」となる作業ですが、自分だからやりやすい。
どんな自分も否定しない。
他人からしたらどんなに汚らわしい自分も、嫌な自分も、そんな自分の裏にはちゃんとした理由を持った心理があります。
だから、安心して自分を認めて下さい。
コツはそれだけです。
僕自身は、そんな認めたくない自分、知られたくない自分を他人にさらけ出す必要のない分、カウンセリングよりセルフカウンセリングの方が楽でしたけどね。
気を使われて、説明が入ったり、話を横に逸らされる必要もないので、かかる時間も全然違う。

一生、過去から背負っている悩みや苦しみを抱えて生きるか、それとも一つでも自分の苦しみを解明してその苦しみを手放してみるかは自由です。

選ぶのはあなた自身です。


今回は以上です。
参考にして頂けたら幸いです。

あなたが回復に向かえますように

ご家族様の傷や苦しみが癒えていきますように

最後まで読んで頂きありがとうございました。


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