アルコール依存症:本当は飲みたい人はこれを考えてみて

重度アルコール依存症の kiyopi です。

アルコール依存症と診断され、断酒をしていても飲みたい本音がある人は多いです。

今回は、そんな自分を考えてみましょう。

「何で飲みたいの?」
「お酒を飲みたいだけなの?」
「酔いたいの?」
「酔ってどうしたいの?」
「酔ってどうなりたいの?」

簡単に「お酒を飲みたい」と言っていても、本当に求めているのはお酒を飲んで酔った先にあるのではないですか?

それを求めて飲みたくなる。

見たくない現実。
感じたくない現実。
味わいたくない感情。
忘れてしまいたい記憶。

本当はお酒を飲んで酔いたいのではなく、そんな現実や感情、記憶から逃げたいだけじゃないでしょうか?
お酒を飲んで酔うのは、そのための単なる手段ではないでしょうか?


僕の過去の例を。
僕は仕事以外の時間はとにかく寝ていたかった。
収入のために、仕方なく働いていた。
人の悪口、愚痴、文句を言っている人の絶えない職場。
家では親の夫婦間の互いの文句が絶えない。
言い争いが絶えない。
部屋から出れば巻き込まれ、互いの自己正当化と相手の悪正当化を延々聞かされる。
部屋にいても、母は部屋の前で言い続ける。
父は部屋に勝手に入ってくる。
そんな毎日から逃げたかった。
だから、寝ていたかった。
お酒は、精神科で医師から「必要ない」と処方拒否された眠剤代わり。
飲酒が睡眠にもたらす効果を知らず、眠れないからと意識を失うまで、いつの間にか寝ていた状態になるまで飲み続ける毎日。

僕の場合、精神的疲労、そんな環境からの逃避行動が飲酒でした。
それ以外にも、精神的に疲弊していた理由はあります。
過干渉の母、尊大型の父という毒親育ちですから。
ただの現実逃避、それがアルコール依存症になった理由で、止められなかった理由です。


自分がお酒を飲みたい理由をよく考えてみて下さい。
本当はお酒を飲みたいのではなく、違う何か問題があり、それからの逃避の手段がお酒であると気付くはずです。

分かっている人もいるでしょうね。
でも、その問題をどうしたら解消できるのか分からないからお酒に依存しているしかなくなっているんですよね。


正直、僕の言っていることなど聞いてくれる人は、今のところほとんどいません。
回復を経験している僕の言う事より、アルコール依存症を経験したり、ましてやそこから回復したなんて経験したこともない医師の話や、断酒しているけれど精神的な問題は解決していない我慢の断酒者の話の方が信用されてしまいますから。

苦しい人にほど届いてほしいなあと思います。


今回は以上です。
参考にして頂けたら幸いです。

あなたが回復に向かえますように

ご家族様の傷や苦しみが癒えていきますように

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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