アルコール依存症:何故か分からないけどイライラする、その原因

重度アルコール依存症の kiyopi です。

アルコール依存症の人には、何故かは分からないけどイライラが止まらない時がある人がいます。
常にそういった状態の人もいます。
それによって、チョットしたことで激高したり八つ当たりする人もいます。

その原因は何なのか?
脳の萎縮による症状?
アルコールによって脳が委縮してるからそのせい?
違います。
病気のせいにして、お酒のせいにして、自分を正当化したいのは分かります。
責任を問われたり、責められるのは苦しいですからね。
弱り切った心にトドメを刺される思いですから。
ですが、本当に脳が委縮して起きてる人は、アルコール性の痴呆症状が出ます。
あなたはアルコール性痴呆症ですか?
違うと思うのなら、原因は別にあります。
脳の萎縮が見られようと見られまいと、痴呆でないのなら やはり原因は別にあります。

お酒を飲んでいなくても、人はイライラが起きたり、止まらなくなることはあります。
どんな時でしょうか?
怒れている時、強い焦りを感じている時になりますよね?
つまり、自分でも気づいていない怒りや焦りが蓄積しているから、ほんのチョットしたことが刺激となって起こります。
アルコール依存症者は満足した経験が少なく、精神的に病んだ末に陥るとは僕が常々言っている事です。
自分でも『まさかそんな些細な事が?』と思うほど、日常での小さな怒りの蓄積、不満の蓄積、我慢の蓄積、それが解消できていない事で起こります。
ふとした時に、過去の とある時や子供の頃に感じた日常でのほんの些細な不満があれこれと思い出されることがあると思います。
それが原因です。

口うるさく、何かとごちゃごちゃうるさい家庭で育った、
何かと口うるさい人と仕事していた、
とにかくネチネチと嫌味な人がいた、
何かと急かされて堪らない家庭で育った、そういう人が学校や職場にいた、とにかく何かにつけてイラっとさせられる人がいた・・・そういった経験がありませんか?
普段はあまり思い出すことがない事。
でも、思い出すとなんか釈然としなかったり、軽い怒りが湧いたり・・・そんな経験や思い出はありませんか?
解消できていないから、ふとした時に思い出したことでネガティブな感情が湧いてくる。
そんな過去の経験の積み重ねが原因です。
そんなちっぽけな一つ一つが溜まり過ぎているのが原因です。

一つ一つ解消していくと、解消した分だけ楽になります。
自分でも意味が分からずイライラする事も減っていきます。

依存症治療ではメンタルケアは重要視されない事が多いので、断酒にばかり意識が向かうと思いますが重要なことです。


今回は以上です。
参考にして頂けたら幸いです。

あなたが回復に向かえますように
ご家族様の傷や苦しみが癒えていきますように

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