アルコール依存症者が抱える悩み:孤独感

重度アルコール依存症者の kiyopi です。

アルコール依存症者は孤独感という悩みを抱えるとされています。
もちろん僕も抱えていました。

ですが孤独感と一言で言っても、何で孤独感を感じてしまうのかは依存症者一人一人違います。
本当に孤独な人もいれば、傍から見ればそうでもないのに強い孤独感を抱えている人もいます。
お酒を飲むようになる前から抱えている人もいれば、お酒を飲むようになって孤独感を感じる様になった人もいます。

孤独感は強い飲酒欲求を引き起こす原因の一つであり、お酒依存から抜けられない原因でもあります。

孤独化を感じてしまう理由、その答えは

自分の望む関係を与えてくれる相手が存在しない事

ただそれだけです。

人によって色々と理由を言います。

家に居場所がない。
職場に居場所がない。
友達がいない。
恋人がいない。
嫁に先立たれてしまったから。
子供が寄り付きもしない。

社交辞令的な仮面を付けた関係などは別として、人間関係とは利害です。
互いに相手が満たしてくれモノがあるから関係が出来上がります。
ですから、酒害を起こして嫌な思いさせたら壊れてしまうのは当然です。

孤独感を感じるようになると自分の淋しさ、苦しさ、辛さが先走ってしまい空回りしてしまう事もよくあります。

ですがよく覚えておいてほしいのは、自分が相手に求めるものがあるように、相手にもこちらに求めているものがあるという事。

満たされる事と満たされない事のバランスで成り立っています。
相手の求めるものを与えすぎれば利用する人が出てきます。
この人では満たされないと思われれば離れていかれます。
どんなに自分は良かれと思ってたくさん与えても、相手が求めていないものであればうるさがられて避けられたり、迷惑がられたり、最悪怒りを買います。

でも一番の問題は、本当は自分が何を満たされたくて求めているのかが漠然としていて、ただ求める側になってしまっている事です。

自分が本当に求めていることに気付くと、例え孤独であっても納得がいって平気になります。
自分が求めている事を与えてくれる人を見つけられるようにもなります。
自分を知ってみたら実は孤独である方が自由で楽でいいという人もいます。

あなたが相手に対して本当に求めている事は何でしょうか?
それを与えてくれる人があなたに求めている事は何で、それはあなたが与えられるものでしょうか?

孤独感の正体はネガティブな願望や感情が満たされたいのに満たされていないだけだったりもします。
要は安心感が得られない。
その空虚な思いが孤独感となって感じている場合が本当に多いのです。


今回は以上です。
参考にして頂けたら幸いです。

あなたが回復していけますように。

ご家族様の傷や苦しみが癒えていきますように。

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