アルコール依存症:依存していると認めてしまおう
重度アルコール依存症の kiyopi です。
あなたは『自分はお酒に依存している』と自分にも他人にも認められますか?
僕も最初は認めれませんでした。
自分では、鬱で何度も底付きや燃え尽きを体験したほどに抱え込んでいて解消できていないストレスがあるから依存していると分かっていましたが、自分・医師・その他医療従事者・入院仲間以外には認められませんでした。
何故なら、恐かったから。
責められること。
バカにされる事。
見下される事。
お酒に依存している事を認めてしまったら、親・姉妹はそれらを必ずしてくるという恐怖で一杯でした。
その他にも、上司・同僚・知人でも出てくるだろうという恐怖がありました。
だから、最初は「アルコール依存症っていう病気のせいだから!」と言い張っていました。
でも、僕は退院を機にカミングアウトしました。
退院時、母親には包み隠さない本音を書き出していたノートを渡しました。
過干渉の母でも思うところはあったみたいです。
否定ばかりせず、たまに僕の言う事を聞いてくれるようになりました。
姉は、過干渉の義母がいる家に嫁いだことで、過去の僕に、当時の僕の状態に納得のいく部分があったみたいで随分と変わりました。
妹は分かりません。
ただ、見るからに険悪な態度は取らなくなりました。
上司に関しては、残念ながら思い通りでした。
責められ、バカにされ、見下された。
電話も携帯も恐くなり、車の音が恐くなった。
インターホンの音も、玄関の開く音も、玄関から聞こえる声も。
睡眠状態時以外は常に身体の震えが止まらなくなり、頻繁に起きる痙攣でドラムを叩いている気分だった。
茶碗も持てない。
コップも持てなくなった。
全てこぼしてしまうから。
力が入らない事と相まって、まともに立ってもいられなかったし、歩けなかった。
そんな経験もしましたが、僕は認めてしまって良かったと思っています。
一つ強くなれたから。
隠したり認めないままでいても、してくる人はしてきます。
後になって認めたり、依存していると言ってくる人が多くなるほど怖くなり、苦しくなっていきますから。
今では、自分は依存していたということも、メンタルが弱いという事も、言う事に抵抗は無くなりました。
何か言ってくる人は精神的にこじれた部分がある人だということも分かりました。
そのことも併せて考えてみて下さい。
『あなたは、自分はお酒に依存していると認めてしまうことが恐いですか?』
『何故怖いのですか?何が恐いですか?』
認めた時、弱さは強さに変わります。
強がるから弱くなります。
プライドは、自分の弱さを隠すための鎧です。
プライドは傷付くのではなくて、自分の弱い所を攻撃されてるだけです。
傷付けられる前に脱ぎ去ってしまいましょう。
あなたが乗り越えられるように願っています。
今回は以上です。
参考にして頂けたら幸いです。
あなたが回復に向かえますように
ご家族様の傷や苦しみが癒えていきますように
最後まで読んで頂きありがとうございました。