【プロフィール】鈴木起世美が辿るペンギン道
こんにちぺん!
きぃ こと鈴木起世美(スズキキヨミ)です。
ペンギン道を突き進む起世美というニンゲンに
興味を持ってくださり
誠にありがとうございます。
わかりやすく端的にまとめられない私の経歴ですが、
一つの読み物として読んでくだされば幸いです。
インドアでコミュ障気味だった幼少期
岐阜県美濃加茂市に5人きょうだいの4番目として誕生した
起世美は、消極的で喋るのが苦手な性格。
親戚の集まりがある時は、
明るい性格の姉や妹に隠れて、モジモジ。
話したいことがあっても、
上手く言葉にできないことが日常茶飯事でした。
一方で、
自然の中や生き物に触れ合うのが好きでした。
実家が梨農家だったこともあり、
夏の時期は畑へ行っては
カブトムシやクワガタムシを捕まえて飼育してみたり。
小学校の自由研究はもっぱら生き物観察。
そんな生き物好きな私が高校3年の時、
人生を変える出逢いをしたのです。
高校3年時に運命的な出逢い!ペンギン道を歩み出す
高校3年の夏休み。
映画館で上映していた『皇帝ペンギン』を何気なく見に行って
衝撃を受けました。
『ペンギンってこんなに逞しかったのか!!!』
感動よりも衝撃。
詳しい感想はこちらの記事をご覧いただけたらと思います。
それからというもの、
『ペンギン』と名のつく書籍を読み漁り、知識を得ていきました。
「お金を貯めて、25歳くらいには野生のペンギンに逢いに行くぞ」
という夢も芽生えました。
映像編集会社でクリエイティブスキルを身につける
動物関連の専門学校(野生動物レンジャー専攻)に通い、
生物学やフィールド調査、キャンプ実習、登山実習など
様々な知識や体験を得たものの、就職先は見つからず。
適当にネットで見つけた東京の映像編集会社へ応募すると
奇跡的に採用され急遽都会生活へ。
元々趣味で絵を描いたり、
画像加工をして携帯の待ち受け画像制作をしていたので、
番組制作の文字テロップの配色やフォント選び、
Photoshopでの画像加工などの業務は楽しくできました。
限られた尺(数秒の世界)の中で
何色を選べば視聴者が認識しやすいのか、
イメージに合った配色の重要性など
テロップひとつとっても実に奥が深く、
この業界に身を置いて良かったと思うスキルです。
また、会社のパソコンに
(業務上ではほぼ使わない)Adobeのillustratorソフトが入っていたので、
普通に買うとめちゃくちゃ高くて買えなかったのを良いことに
仕事の合間だったり、終電を逃した日に
夜な夜なillustratorを触り
独学ながらロゴを作ったりイラストを描けるようになりました。
そのおかげで今はチラシ作りやイラストを描く際によく活用しています。
野生ペンギンに逢いにニュージーランドへ
さて、「25歳くらいには野生のペンギンに逢いにいくぞ」
となんとなく思っていた夢は
映像編集の仕事をしながらも残っていて
25歳になった時、その夢を実現させました!
実現に至るまでの苦悩は下記記事に綴っています。
ペンギン全18種のうち、6種も生息している
ニュージーランドを渡航先に選び、
ワーキングホリデービザを取得して丸1年間ペンギン探しをしてきました。
1年間ニュージーランドの北から南まで独り渡り歩き、
3種と1亜種のペンギンたちに出逢うことができました。
また、この1年の旅を通して私自身の大きな変化がありました。
元々、会話が苦手で引っ込み思案な起世美。
英語の勉強もままならない状態で不安満載だったのですが、
渡航したからにはもう引き返せません。
初めのうちは
どうにか上手に英語を話さなきゃ…と焦っていたけれど、
「ペンギンに逢うために来たのだから、
英語ができなくても良いや!」
と途中で気持ちが吹っ切れてからは
「通じれば良いや」精神で
英語の文法が違っていようが、単語を繋げて
なんとかコミュニケーションを取っていきました。
WWOOFというファームステイのおかげもあってか、
いろんな国の人とたくさん出逢うことができ
一緒に生活をして、なんだかんだ楽しく過ごすことができました。
翌年、ペンギン会議で研究発表
ニュージーランドから帰国後、
現地での野生ペンギン情報を多くの人に知ってもらいたいと、
ペンギン会議の主催をされている上田一生先生に直接連絡し、
ペンギン会議という場で発表させて頂きました。
発表準備は何ヶ月もかけて45ページにも及ぶレポートを作成したりと
全力投球しました。
起世美は当時無職だった(帰国後、派遣で働いたがペンギン会議準備優先で派遣を辞める)事もあり、
次に繋がる何かを、ペンギン会議で期待していました。
しかし、漫画みたいに
「キミ!才能あるね!!うちで働いてみない!? 」
なんて展開は微塵もなく、
ただ無職のまま、燃え尽き症候群を患い
先が見えないまましばらく灰となっていました。
人生転換期。ペンギン道を外れるが、、、
灰となった数ヶ月、
専門学生時代に登山をした山小屋で
ワンシーズン働く道を選び、何とか立ち上がりました。
そして年齢は29歳。
世間一般的に、そろそろ落ち着く時期かなどと思い、
東京生活時代に出逢った方と結婚に向けて歩みを進めました。
ペンギンに関しては、知識はある程度身に付き、
ニュージーランドで野生のペンギンに逢うという夢を叶えたから満足!
と自分に言い聞かせました。
しかし、2017年に入った直後に急展開。
相手の方やその周りとの歯車が噛み合わなくなり
修復不能な結果に。
結婚もなくなり、完全なるお別れをしました。
思い描いていた人生計画が一気に崩れ去り、
目の前が真っ白に。
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・・・・・・
涙の先に見えたのは、
やっぱり、ペンギンでした。
私はまだ、彼らに何もできていない。
ペンギンの魅力をもっと多くの人に知ってほしいんだ。
起死回生の一歩を踏み出しました。
ペンギンの魅力を伝えたい想いからの【ぺんきょー会】
ペンギン会議では大勢の人に向けて話したけれど、
伝えたいことが伝わらなかったような気がしていました。
ある時、「自分の得意分野を話す場」を見つけ
ペンギンについて話してみようと思い立ち、
立候補しました。
この時の参加者は10名程度。
ペンギン情報をまとめた手作りの冊子を配り、
ページに沿って話していきました。
「へぇ!そうなんだ」
「知らなかった〜!」
参加者の方々の楽しそうな表情やリアクションを
直に見ることができ、
純粋に喜びを感じました。
「もっとペンギンのコトを伝えていきたいな」
それをキッカケに、
ペンギンのコトを勉強できる会として
【ぺんきょー会】という名で活動を始めました。
お仕事で野生ペンギン取材にアルゼンチンへ
ペンギン会議で繋がった方のご縁で、
2018年の暮れ、私はNHKの野生のマゼランペンギン取材に
技術スタッフとして同行しました。
偶然が偶然を呼び、この仕事に巡り逢いました。
(その詳細はマゼランペンギン写真集内の『あとがき』に記載しています)
約40日間、アルゼンチンのマゼランペンギン生息地に
ほぼ毎日足を運ぶことができ、
仕事をしながらペンギン観察に勤しむことができました。
ペンギン保全のためにお米を育て誕生した【ぺんぎん米】
ペンギンのコトを伝えるぺんきょー活動をしている中で、
絶滅危惧種でもあるペンギンたちをどうにか守ることはできないのかを
ずっと考えていました。
野生ペンギンがいる現地では保護団体の方々が働いてくれていますが、
遠く離れた日本の地でも何かできることはないのか…
それを考え抜いた先に見えたのが、
【農薬・肥料を使わない農業】でした。
これらを使わなければ環境破壊・水質汚染が起こりません。
これってつまりは、地球規模で見れば海で生活をするペンギンにも繋がっていきます。
それに気がついた時、「これだ!」と思いました。
そこから自然農の教えを受けながら、
実家の畑や田んぼで作物を育てる実践をしてみました。
そして作ったならば、パッケージをペンギンにして
身体にも自然にもペンギンにもやさしいお米として販売してみよう!と
【ぺんぎん米】が誕生しました。
国際ペンギン会議でポスター発表
2019年。
ニュージーランドで数年に1度の国際ペンギン会議が開催されました。
同時期に結婚をしたのもあり、
ハネムーンも兼ねて国際ペンギン会議出席。
そして、せっかく出席するなら発表者になってみよう!と
拙い英語で申し込みをしたところ、
ポスター発表をさせて頂くことができました。
先にお伝えしたぺんぎん米を事例に挙げ、
『ペンギンを通じてみんなで世界を変えよう!』という内容を
間違いだらけの英文で想いを込めました。
ほとんどの人にスルーされながらも、
数人の方に「面白い発想だね」「確かにそうね!」などの感想を頂き、
やって良かったと思っています。
趣味のお絵描きが時には仕事に
独学で身についたイラストスキルは、
ひょんなことからお仕事にもなりました。
ペンギン全種をしっかり描き分けるという信念のもと描いた
ペンギンイラストは、
私がペンギン道を歩んだきっかけでもある 映画『皇帝ペンギン』の続編
『皇帝ペンギン ただいま』のリーフレットに起用されたり、
NHKのペンギン特集内で起用されました。
また、
ニュージーランドのワーホリ時代に出会った日本人の友人が
起世美は絵を描くのが好きだということを覚えていてくれていて
数年の時を経て、彼女の夫が鍼灸院を開業するということで、
そのロゴやマスコットキャラクターのイラストを依頼して頂きました。
その他にも
ワーホリ中に絵の依頼をいただくという画家となれたこともありました。
それについては下記記事に詳しくまとめています。
イラストは趣味で描いていたけれど、
いつの間にか仕事に繋がっている有り難みをじんわりと感じています。
一児の母をしながらペンギン道を突き進む!
今現在(2022年)は、2歳の娘を子育てをしながら
ペンギン道はあいも変わらず続いています。
数年前に発足したペンギン情報ポータルサイト『ペンギン大学』では
主要メンバーとして記事の更新、イラストデザイン関係、
時にはインタビュアーやオンラインイベントの司会などに
携わらせて頂いています。
『好き』を突き進んで来たからこその、
今があると思っています。
本当に有難いことです。
これからも、起世美はペンギン道を突き進んでいきます!
【オマケ】起世美のペンギンな妄想的未来
これから先、起世美がやりたいと思っていることを網羅してみます。
野生のペンギン全種に逢う
野生のペンギンに会いにいこツアー
野生地からのライブ配信で現地情報シェア
小学生や子ども向けのぺんきょー会&課外授業で水族館動物園でペンギン観察
世界のペンギン保護団体に気軽に寄付&現地情報シェアの仕組みづくり
世界の仲間たちと南極ゴミを持ち帰るプロジェクト
どれも実現できたら最高!ワクワクです♪