祝福

もう十分だ
おまえはただ
自分を祝福すればいい

一つの肉体という容器を持ってしまったおまえは
他人からの賛辞や祝福を期待するのだろう
でもそれはたった一つのエゴである
おまえ以外のなにかからの祝福は
それと体が入れ替わる
刹那の時だけ享受されるに過ぎない

結局は心までは渡せはしない

聴けよ汝

研ぎ澄まし 錬られたその先には
汝自身が神であったという
無限の彼方に広がるそれがあるだけだ

始まりと終わりにそれはあって
それはおまえを待っていた
握手をするような小さなものじゃない
抱きしめられるほど果てを持つものでもない

それがおまえなのだ
それはおまえ自身なのだ

祝福
それこそがおまえなのだ

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