ロックへの道 ~ロックとは何か?
ロックとは何か?
そういうジャンルの音楽でしょ、とかそういう話ではない。
私は常に行動を起こす際に、どっちがロックか?という基準で判断している。
要するに、どっちがカッコイイか?という事である。
ロックというのは生き様であり、ただのうるさい米国発の音楽ではないのだ。
怒り狂った父に勘当され、貧乏ながらも自分で稼いだお金で生活をし、
バンドをやる事ができた時、ついにロックを実現できたと思ったものだ。
その時私にとって最大のロックな生き方とはすなわち「自立」であったのだ。
私は自立し、様々な事を学んだ。
放っておくと牛乳が腐ること、
味噌汁は水に味噌とくだけではできないこと、
水も電気もガスもお金を払わないと止まること、
部屋の中でスプレーペンキをするととんでもない事になること、
出汁をとった煮干しを夏に常温で放置するととんでもない事になること、・・・・
実家にいたら分からない、様々な事を学び、
改めておばあちゃんに感謝した。
そんなある日、私は風邪をひいた。熱が37度くらいあったが、まぁ大丈夫だろうと、お風呂に入ったら、その後熱はぐんぐん上がり、39度に達した。
襲い来る寒気、怖い、このまましんじゃうのでは、、とビビった私は実家に電話をした。夜の9時くらいだった。
「あ、おばあちゃん?私今熱が出ちゃって、39度もあるの。どうしよう。」
「・・・・・ねでろ(寝てろ)」(ガシャン)
すぐ電話を切られた。
こっちがうんざりするほど過保護だったのに、成人した瞬間にこの冷たさ!
なんて正しいんだ、おばあちゃん。
私は泣きながら、
明日しぬかもしれない、
と思って寝た。
明日しぬかもしれないなんて、なんてロックな日々だろう。
翌日、バッチリ熱は下がり、私はひとつ大人になった気になった。