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私の記事の書き起こし”世界の女性起業家はいま ”←28年前の自分からのエンパワーメント(北京女性会議in1995)



こちらの記事にコメントや感想いただきありがとうございました!当時、一生懸命考えて行動してきたこと、多くの人に助けていただいたことが、私の今の活動や、私自身を形作っている地肉になっていることを認識できた貴重な経験となりました。改めて言語化していくことは重要だなと、28年経ってもこんなにエンパワーしてもらえることになりました。

28年前の私のレポートを以下に書き起こします。(レイアウトはこれから整えますね💦)
よろしければご笑覧いただけるとありがたいです!感想等も歓迎です!


エンパワーする 女たち 
第4回北京女性会議 東海ネットワーク報告集 


 

世界の女性起業家はいま 
矢上清乃 


参加のきっかけ 
女性会議の内容を知り、 私が日ごろ疑問に思っていることと一致する ものが多く、是非参加したいと思った。 その疑問とは、種々の場面での 男女の役割の違いである。 私の職場は、 友人と比較すると恵まれており、 ほとんどの条件は男女同一だが、細かいところで違いもある。 その違い をなんとか是正していこうという努力が必要で、そのために知識や方法 を身につけられたら、との思いから北京に行きたい!と考えた。 そして テーマを絞る段階では次のように考えをまとめた。 現在の日本の企業社 会は男性や強者中心で動く部分が多く、 その弊害も次々見出されている。 例えば企業が海外進出した際、強者や男性、 政府の視点のみで実行され てしまい、 公害まで輸出される、現地の人々が不当な低賃金で雇われる 等の弱者や女性が犠牲となっているという事実がある。 このような弊害 をなくすために、 政策決定の場面に女性や現地の人、 NGOなどのバラ ンスのとれた視点が必要である。 しかし、 企業社会が、 いろいろな変化、 改善要請があるにもかかわらず、ほとんど前進していない現状にいて、 私は無力感で一杯になってきてしまった。 そんななか今年始め頃から、 女性が経営する会社が増えればもっと迅速に改善されていくのではない か、私もいつか起業したい、と少し短絡的な気がするが、 考えるように なった。 このような動機から今回のフォーラムでは経済、とりわけ起業 家のワークショップを中心にまわった。
 
参加したワークショップでは 
1 NETA Women in Management Business and Technology によるワークショップでは、 まずイスラエル、インド、 仏、 独、 米国、 中国、 英国の女 性経営者から事業内容や起業する際のアドバイスを発表した。 女性起業 家が成功するには、 本人の努力と、 いろいろな国の人たちとの横のつな がりを通じ情報交換し、 困難、 危機を乗り越えることが重要であると述べた。 その後は参加者からも質問や、他国の状況などの意見が出された。 私の印象は、 地域に関係なく、 皆女性たちは強力なネットワークを作り、 力をつけている、 と感動し勇気づけられた。 

2 Appropriate Technology International のワークショップでは、タン ザニア、イタリアの女性経営者から各自の起業過程や資金調達方法が報告された。 彼女たちはこのワークショップを開催したアメリカの非営利 団体のATIや、国連のUNIDOから資金を調達して成功している事例であった。 そして自分たちの企業だけでなく、 同時に地域社会の、 発 展に貢献してきていると発言した。 その後UNIDOから、今までの資 金援助の事例、 起業家同士のネットワークとアクションの必要性、 そし て今後援助をしていきたい商業分野を述べた。 特に技術革新により生ま れた新しい分野や、自国内の国民が自活でき、 持続可能な発展ができる よう努力している企業、 女性問題を解決するような企業へ、 今後も援助 を続けていきたいと強調した。 

3参加はできなかったが途中で入手した『NATIONAL ASSOCIATION OF WOMEN BUSINESS OWNERS (America)』 のリーフレットには「アメリカで女経 営する会社は770万にのぼる、5年以内倒産率は平均より低い、その中に 100人以上従業員がいる企業の増加数は平均の6倍である」 等の力強い言葉 が書かれている。

これからは? フォーラム参加を活かして 
1ネットワーク作り 
今後世の中の流れは、インターネット等により 世界中の人たちとのネットワーク化が簡単になり、 ますます進むと考え られている。 ワークショップや YOUTH TENT でいろいろな国の友人を得る ことができ、彼女たちや他の仲間と、 手紙だけでなくいろいろな媒体で 意見や情報の交換を行っていきたい。 

2意見を発信できるようになりたい 
今回仕事等の理由により同年代 で一緒に参加できる友人がおらず残念だった。 今後は彼女たち、 今回東 海ネットワークで出会えた素敵な方々や、いろいろな方の意見、経験を 聞きながら、継続的に勉強会等を行い、 次回の女性会議には自分たちの 意見と、 よりよい平和な社会をつくるための方法を発信できる、という 段階までエンパワーメントできるようになりたい。 そして大きな夢だが、 環境、人権等の問題意識を取り入れた、 皆の幸せを実現できる新しい形 の会社をいつか興せたら、と思っている。 


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