今日は休みをとって、初めて父の通院の付き添いをした。 きっかけは、父が先日、「おばあちゃん(自分の母)の通院にもっと付き添ってあげればよかったと、この歳になって思う」と言っていたから。 先週、病院の付き添いを申し出たら、はじめ父も母も、貴方は仕事で忙しいだろうからその分休養してくれと思い切り遠慮してきた。が、人の好意は素直に受け取るように、と押し切った。 猛暑日と予想された今日、9時半に実家を訪ねると、母は昨日の疲れが残っており、父の付き添いをするには不安があったようだった
結婚して1人目の子どもが小さいころ、夫が時々私の母に声を荒げることがあった。夫は乱暴な人ではないし、むしろ人とは冷静に話をする人だ。 母は傷つき、「彼は自分のお母さんにはそんな態度をとらないのに、どうして私にはそんな態度を取るのか」とよく私に文句を言った。 私も自分の肉親がそんな風に扱われるのはいい気分ではなかった。 その後、夫と何度か話し合った。 「(貴女の)お母さんは僕や僕たち家族の境界線を踏み越えて来ることがある。僕はそういう時に注意してるんだ」 例えば、母が食べ物や
大きめの柑橘を見ると思い出す。 夫の実家で夕食をご馳走になった後、義母が大きめの柑橘を出してくれた。はっさくだったか甘夏だったか文旦だったかは定かでない。 その柑橘は外の皮は勿論のこと、一房ずつ薄皮が綺麗にむかれて、円形に並べられていた。 実がつやつやと光り輝いて、すごく美味しそう! 衝撃だった。 私の実家では大きめの柑橘をザクっと外皮ごと四分の一にカットし、あとは各自でむいて食べてね、というスタイルが「普通」だったから。 帰り道、夫に「お義母さんはいつもああやって、薄皮をむ
絵を描くことにした。 何を描くのか、まだ決めていないけれど。 きっかけは、高校時代の美術のT先生が亡くなったことだ。 子どもの頃、絵を描くのが好きだった。小学校時代写生の時間、水彩で木々の葉っぱを大きめの点描で描けたとき、何か興奮したことを憶えている。 高校時代は、芸術の授業で工芸を選択した。T先生ご指導のもと、レコードジャケット、一つの題材を選んでの平面構成、七宝焼き、エッチング、どれも楽しかった。 でも芸術の世界で食べていくのは難しい、と早々に見切りをつけ、美大に進む勇