ミスチル「名もなき詩」と「平等」を考える。
「愛、自由、希望、夢、勇気 … 」
どれも、ポジティブな印象がある言葉ですよね。
では、この並びに「平等」は入るでしょうか?
本記事では「平等」について考察します。
「平等」は正義か?
みなさんは、「平等」という言葉にどんな印象を持たれますか?
私は、ポジティブと、ネガティブの両方の印象を持ち合わせた言葉だと考えています。
学校現場での気づき
私は公立中学校で、スクールサポートスタッフという仕事をしています。
冬休み前日の学活の授業の様子を見に行ったとき、あるクラスがビンゴ大会を、またあるクラスがトランプをしていました。とても温かい雰囲気の学校です。
しかし、学校によってはクラスによってバラバラのことをすると、生徒や教員から不満が出るのではないでしょうか?
「隣のクラスは、ビンゴをしてズルい!」
もし、このような不満が出るのだとしたら。、原因は何でしょう?
その学校は普段から、平等を追求しすぎなのだと考えます。
あるいは、平等にすることが正解だと考えているのかもしれません。
不当な扱いを受けている人の立場を引き上げるのが「平等」の本質
私は平等自体をダメと言っているのではありません。むしろ、平等になった方が良いこともあります。例えば、「男女平等な社会」です。
かつて、イギリスでは男性にしか参政権がありませんでした。しかし、1918年から30歳以上の女性に、1928年に21歳以上の女性に参政権が認められ晴れて男女平等となります。男性か女性かの違いで社会的な地位に差をつけるのはおかしなことです。
このように、不当な扱いを受けている人の立場を引き上げることが「平等」の本質だと私は考えます。
しかし、クラスの学活で空いた時間に何をするかまで「平等」にそろえることは本当に必要でしょうか?それは、「平等」ではなく、ただの「管理」ではないでしょうか?
みんな平等が良い!というような、一見よさそうな意見こそ、よく考える必要があります。
最後に私の大好きなMr.Children「名もなき詩」の歌詞を紹介します。
この曲のギターソロの直前の歌詞が、私は特に好きです。
絶望、失望(Down)何をくすぶってんだ
愛、自由、希望、夢(勇気)足元をごらんよきっと転がってるさ♪
この最後の並びに、「平等」は入っていません。by kiyomi🍊