行事を成功させる教員がしていること【体育祭】
体育祭の練習を見ていると、
明るい雰囲気のクラスと、そうでないクラスが存在することに気が付きました。
「目的」のない行事に成功なし!
練習を楽しめていないクラスに共通することは何でしょうか?
ずばり、体育祭の「目的」がバラバラであることだと私は考えます。
以前、何人かの生徒に「体育祭はそもそも何のためにするのか?」と、質問をしたことがあります。
Aさん「えっ、何だろう……?考えたことがなかったです。」
Bさん「優勝のためです!」
Cさん「クラスが団結するようにとか?」
Dさん「運動が得意な人が目立つためですよ!」
……など、様々な回答がありました。
練習中に不和が発生するのは、「目的」が共有されていないことが原因だと私は考えました。
クラス40人の納得できる❝領域❞をさがせ!
運動が得意な人と、そうでない人。
行事で盛り上がるのが好きな人と、そうでない人。
クラスには、様々な人が集まっています。そのような中で、40人全員が納得できる領域はどこにあるのでしょうか?
その領域を見つけるためには、「生徒それぞれの想いが重なる部分」はどこか?を考える必要があります。
「クラス40人の最小公倍数を探す」と言い換えてもOKです。
「優勝!」は目的にはなり得ない!
このように考えていくと、
「クラスが今よりも仲良くなるように!」とか
「楽しい思い出を作る!」とか
「みんなで楽しむ!」のように、
体育祭の目的は、抽象度が高くシンプルなものになるはずです。
楽しむことが目的のクラスであれば、仮にリレーでバトンを落とそうが、転倒しようが、ビリになろうが最終的にみんなで笑って想い出話にできます。それでOKなのです!
(#優勝しなくても、得られるものがちゃんとある!)
一方、優勝を目的にしてしまうと……、それが達成できなかったとき、何とも言えない重苦しい雰囲気が漂ってしまうでしょう。
(♯優勝はあくまで、目標であって目的ではない!)
(♯目的と目標は区別して考えることが大切!)
まとめ
行事を成功させる教員がしていることは、実にシンプルです。
目的と目標の切り分けと、メンバー全員への適切な目的の共有です!
仮に体育祭まであと数日しかなかったとしても、やるべきです。
あなたが担任でなかったとしたら、担当する授業内でその想いを伝えてみてください。
目的に合ったポジティブな声掛けをしている生徒さんがいたら「それ最高だよ!」と理由と共に伝えてみてください。
余力があれば、体育祭の反省会で次年度の改善案として提案をしてみてください。
その行動は、きっと多くの生徒の笑顔につながるはずです。
by kiyomi🍊