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インタビューイは嘘をついたかもしれない

4月から始まったXデザイン学校も4回目。この日の授業は「ユーザー情報の視覚化」ということで、ユーザーインタビューから、ペルソナの元になる行動シナリオの書き起こしまでを行う内容でした。

インタビュー手法・やり方

質的調査のためのインタビューと一緒にしてはいけないですが、記事作成のために取材インタビューすることはあるので、だいたい1時間くらい会話をすると、最後の方でやっと表面的ではない良いコメントがもらえるようになる感覚は似てるかなと思いました。基本は半構造化インタビューをしていますが(この分類も始めて知った^^;)、思い返せば、仮説検証的な質問や、誘導していることもあるなぁと日頃の行動を振り返ることもできました。「なぜ」を繰り返す、「そのきっかけは」、「過去・現在・未来をタイプトリップする」。この辺りは意識して使っていきたいと思います。

グループインタビューで方向性決め

「ちょうどよい温度(適温)が必要だと思った体験」についてグループで話し合いました。メンバーからは、食べ物の温度に関することが一番多く出て、次に空間内の気温、お風呂・睡眠時の快適温度、育児・ペット飼育系と続きました。ここから方向性を決めるために、ニーズの概念化が必要になるところですが、ちょっと甘かったように思います。

改めて概念化してみるとこんな感じでしょうか。「空間ごとに快適な気温にコントロールしたい」「その食べ物が1番美味しい温度を保ちたい」「快適に過ごせるよう人ごとに温度調節したい」「人肌温度に保ちたい」。適温と一口にいっても、ブレイクダウンすると様々な切り口を出せることが分かりました。

インタビューイになってみて

さあ、このあとがデプスインタビューです。グループインタビューの結果、私がインタビューイ役をすることになりました。このワークでは、行動シナリオを起こせるくらいに体験を語れることが必要でしたので、かなり古い記憶ではありますが、今もその苦労は変わっていないであろう「授乳」をテーマに、当時の体験を思い出しながら話しました。古い記憶なので回顧的になっていたかもしれません。

さらに思い知らされたのは、「生活者はニーズを語るプロではない」「生活者は平気でうそをつく」ということです。チームの皆さん、ごめんなさい。ちょっとうそをついていたかもしれません。というのは、粉ミルクからミルクを作るには、沸騰させてから人肌まで冷まさなければならず大変手間である、という前提に引きづられ、授乳は毎回粉ミルクを使っていたかのような受け答えになっていたかもしれないということです。そういう方はもちろんいますが、私自身の体験は、母乳中心で、時折粉ミルクに頼りたいがなかなかできない、ということでした。今になって整理できてきたことが多く、自分でもハッとします…。

行動シナリオを起こす時、なかなかまとまらなかったのは、インタビュー内容の質があまりよくなかったのだと思います。「なぜ」を繰り返すのは、ユーザ自身に内省させ、本質に近づくためとのことですが、こういうことなのかなと。

今日のワークショップの善し悪しは次回以降に分かってくるとのこと、まずは次回までに、方向性の抽出〜デプスインタビューをやり直したいです。


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