中東情勢は、中東の論理理解から
中東情勢の理解は、中東の論理を知る必要があります。以下の高原剛一郎さんの動画を見た感想をいかに述べます。
イスラエルは、敵の重要人物を最近、次々と除去してきました。10月7日の実行計画者であるハマスの軍事司令官、ムハンマド・デイフを7月13日に空爆。レバノンのヒズボラの司令官、フアド・シュクル氏を除去しました。そして、イランのテヘランで、ハマスの最高幹部ハニヤを暗殺しました(イスラエルは公式には、暗殺したともしていないとも言っていません)。
これで、一気にイランからの報復で中東が全面戦争になるのか?という話で世間は湧きたっているのですが、むしろ、以前に比べたら、平穏な雰囲気さえ漂っています。ただ、イスラエル北部は大量のミサイルが落ちています。しかし、ハマスはもはや、ロケットをほとんど打ってきません。イスラエルが、ハマスが最後に拠点としていたラファで効果的に戦い、軍事的にかなり力をそいだからに他なりません。
イランは、革命防衛隊が監視している住居で、ハニヤが殺され、革命防衛隊の中に裏切り者がいることが分かり、戦々恐々としています。イスラエルに攻撃しないと面子が立たないのですが、一体だれが行ったのか?また、イスラエルからの暗殺や攻撃が深部にまで来ていることで恐れています。
同じように、かつて、革命防衛隊のソレイマニ司令官が、米軍によって暗殺された時に、当時は議員だったバイデン氏は、中東で戦争がエスカレートすると発言していましたが、ほとんど何も起こりませんでした。
ハマスの息子、モサブ・ユーセフ氏も強調していますが、中東の論理というものがあります。
力によって意志が伝えるのが、流儀になっています。西側の思考ですと、話し合って、妥協点を見つけて、となりますが、それをすると、相手は「弱い」とみなし、かえってエスカレートします。そして、いつまでも、だらだらと戦争は続き、その間に一般人が犠牲になり、巻き添えになるのです。
旧約聖書における、数々の戦いの記録でも、力による勝負が多いですが、今の中東情勢にも基本、同じなのだということだと思います。
そして高原さんは、アラブ諸国が、レバノンのようになりたくないと思っていて、イランの勢力が来ることを強く拒んでいる、イランとは敵対関係ということも語っています。これは、必ず抑えないといけない点です。
日本では、ほとんど全く考慮されない点で、真逆なことを考えているので、日本の国益を損なうと憂慮します。(これもまた、エゼキエルの幻ではすでに明らかにされていることです。)
後記:この記事の後に、川端寛海さんによる、解説動画を観ました。ゲーム理論で、中東の論理を語っています。
次の動画も参考になります。ハマスがイスラエルに対して、どのような交渉をしているのか、どんな相手なのかを、現地の人が説明しています。
参考記事やXポスト:
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