チームで自分を研究する「当事者研究」スタート
最近、友人とキントーンを使って当事者研究をはじめた。
この記事ではきっかけや手法を紹介する。
当事者研究というと何か特別なことのように感じるかもしれないが、その人自身についての研究として誰もがはじめることができる。
きっかけ1「子ども当事者研究」
取り組むきっかけの一つは『子ども当事者研究 わたしの心の街には おこるちゃんがいる』(著:子ども・子育て当事者研究ネットワーク ゆるふわ)という本だ。
東京大学先端科学技術研究センターの准教授で医師の熊谷普一郎先生に教えていただいた本で「自分の気持ち」や「家族」のこと、「学校」のこと、「自分のからだ」のことをお子さんが研究、発表している。
例えば「お父さんの圧の研究」「どん底に落ちて、はいあがる研究」。
「どん底にはいあがったきっかけは、いちばん怖いことを打ち明けたこと」といったお子さんが体験からつかんだ生きる知恵が表現されている。
当事者研究への取り組み方についても紹介されている。
「やりたいときに、ほっとできる相手と、気楽に!自由に!楽しく!自分の気持ちに正直に行うもの」であり「書くのもおすすめ」とのこと。
きっかけ2 体調管理・日記療法
もう一つのきっかけは友人による体調管理や日記アプリの存在。
私がサイボウズの社員だということもあり、体調や気持ちの共有にキントーンというデータベースをつくれるサービスを先月から友人と使っている。
その友人に本についても紹介し、私たちの取り組み名を考えていたところ「当事者研究」をいれようということになった。
タイトルは「チームで行う当事者研究~僕が僕で私が私であるために」。
友人は医師から日記療法をすすめられており、当事者研究のイベントにも参加したことがあるとのこと。
私が所属するサイボウズの社長室では、未来の芽を育む育苗実験の取り組みをしているが、その一つとして無理のない範囲で行っていくことになった。
オフィスにあった『当事者研究をはじめよう』をひもとくと私たちの取り組みにぴったりだと感じた。
自分が記録したい項目でアプリを作成
友人のアプリを参考にしつつ、私もキントーンで自分なりのアプリをつくり共有しはじめた。
私は2年前に手術や抗がん剤治療をし、今は服薬による治療中で睡眠障害がある。
だが服用すべき薬をのんでなかったり、睡眠や運動が不足気味だったりつい体調管理がおろそかになってしまう現実がある。
この日は、ちょうど人間ドックへいった日で健康意識も高まり、健やかに生きられるよう記録してみることにした。
対話についてはキントーンのコメント欄やスレッドも利用できるが、従来からやりとりしているメッセンジャーやZOOMといったツールも組み合わせている。
新しいチームでの当事者研究
キントーンをつくっているサイボウズという会社は「チームワークあふれる社会を創る」ことを目指している。社長は、熊谷先生と対談し当事者研究についてもこのように語っている。
多様な個性を尊重する文化につながる当事者研究。新たなチームで自分事、私たち事として取り組んでいく。
追記:
▼当事者研究をご一緒する友人のえっちゃんもnoteをスタート。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?