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アマチュア無線家になった少年

学校の勉強はやらず、電気いじりの毎日だった少年です

 前のお話しはこちら→ 鉱石ラジオに胸ときめいた少年

アマチュア無線家として、電波を出すには国家資格が必要です。

少年は、中学1年生の夏だったと思います。

国家資格を取得するため、街にある講習会へ

せっせと通うようになりました。

バスに乗って、40分くらい掛かったでしょう。

両親は、よくぞ根負けしたのですね。

貧乏だったにも関わらず、講習会費用と毎週末のバス代を工面してくれたのです。

親って有難いですね。

その時は、「有難う」と言えなかったです。

いま、その時の分もこころを込めてお礼を言いたいと思います。

「お父さんお母さんいつも、自分にたくさんお金を掛けてくれてありがとうございました。」

バスに乗るとバス酔いする少年だった

少年は、乗り物酔いが酷かったです。

あるときなどは、バス停に止まったバスに乗った瞬間

吐きそうになりましたよ。

兎に角、乗り物酔いが激しかった少年なのです。

よくぞ、講習会までバスに乗って通えたもんだぜよ。

2か月くらい週末通いました

そして最終試験、合格できました。

約50年くらい前の講習会です。

大変でしたよ、通うのがです。

朝から夕方までびっしり受けた記憶があります。


それに比べたら、現在の講習会の時間は

大変少ないです。


かんたんに国家資格取得できますよん。

てな感じ。二日間の講習会を受ければいいだけです。

最後のテストを合格すれば、国家資格ゲットなのです。

最後のテストですが、殆どのひとが合格できるはずです。

なんたって、試験はこれが出るよ!

と授業で教えてくれて、解答も教えてくれて。

これで、不合格になるやつは?

居眠りしてるやつくらいでしょうね。

自分が中学1年生の時、小学校6年生が国家資格取得

それから、半年くらいたって新聞をみて悔しかったです。

小学校6年生の男の子が、電話級アマチュア無線技士国家資格

取得したと!

です。

全国ニュースになったと記憶しています。

悔しかったです。

自分も、あと1年早く国家資格取得していれば

あの少年のように、全国ニュースに出れたのに、

です。

ガクっとしたことを覚えてます。

まぁいいですよね。

遠い記憶です。

資格取得しただけでは電波は出せないぜよ

実際に無線機を用意して、電波を出せるようなるのは

高校生に上がってからになります。

それまでは、ぼろい短波ラジオに

耳を傾けて聞き入っていた少年だったのです。

無線から聞こえてくる音声には、胸ときめきました。

夜になると、外国語の音声がフェージングを伴って

聞こえてきます。

いえ、聞こえたり小さくなったりを繰り返してです。

雑音も、楽しいものでした。



アマチュア無線家になった少年②

へ続く。

少々お待ちくださいませ。







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