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コロナ過について

私のnoteでは、20代後半から60代前半までの私個人の人生に起こった様々な出来事のうち、皆さんに興味を持ってもらえそうな事柄を選択して書いてきましたが、これからはあまり時代にとらわれないで、日ごろ感じたことも書きたいと思います。

新型コロナウイルスの蔓延について

今、一番ホットな話題はまずこれでしょうね。
毎日、ラジオ、テレビ、新聞、ネットで溢れるような情報が氾濫しています。


1.コロナウイルスが日々変異してより強力な病原体になっていること。
2,切り札にはワクチンがあって、それ以外には、対症療法的な新規の薬剤が開発され始めていること。
3.感染しているのに無症状の人がいて本人も気付かずウイルスを広めていること。
4.政府の対策が生ぬるくて感染拡大を食い止められていないこと。
5.頼みのワクチン接種後も感染して亡くなる人が出たこと。

等々挙げればきりがありません。

情報は、最近の医学の発展によってますます細かく精密になって行きますが現状の分析ばかりで、そこから抜本的な解決策は生まれてくる気配はありません。
私には、どうも「木を見て森を見ない」論議が横行しているように思えます。
日本にも疫学の専門家はたくさんいるはずですが、彼らの声があまり聞こえてこないのはなぜでしょうか。

「疫学とは何か?」

1854年、ロンドンでコレラが流行したとき、当時はコレラが瘴気(悪い空気)によるものと考えていました。ジョン・スノウという医師がコレラ患者の発生した場所を地図上に丹念にプロットしたところ、発生の中心に「ブロードストリートの公共の水ポンプ」があることに気が付きます。
パスツールがコレラ菌がコレラの病原菌であることを発表したのは1861年でしたから、コレラ菌の存在を知らないまま、その井戸水が犯人であることを突き止めたわけです。
井戸のポンプを使用不能にしたところ、やがてコレラは収まりました。

このように、ジョン・スノウ医師に始まる、患者一人一人を詳しく診察したり、対症療法を一つ一つ試みるアプローチの代わりに、疫病全体の感染状況を広く大局的に把握して統計的に処理することで原因や対策を突き止めるやり方を「疫学的なアプローチ」といいます。

コロナ対応の疫学的アプローチ

まず、同じカテゴリーの感染症である、コロナ発生以前の香港A型インフルエンザの流行を見てみましょう。

1.香港型インフルエンザの場合も毎年変異株が現れて前年度に接種したインフルエンザワクチンが効かないという前例がありました。
2.感染しても発症する人と、発症しない人が出ることも今回とよく似ています。
3.勿論、重篤な肺炎症状になって亡くなる人もかなりの数いました。
4.昨年の秋から今年の冬にかけて、国民がほぼ全員、手洗い、嗽、マスク着用をした結果、コロナ蔓延の裏では香港型インフルエンザはほとんど発症例がありませんでした。

香港型と新型コロナを比較するとほとんど同じグループの病気で感染力だけが桁外れに違っているように見えます。
ここまで、香港型のケースでも、同じクラスターの中で感染はしても発症しない人は沢山いました。老人などが重篤化して命を落とすという現象も共通しています。

今までの香港型のインフルエンザでは、感染しても発症する人としない人の間には基本的な免疫力(ワクチン接種以前の各個人に備わった基本的な免疫力)の差があったと考えられます。
ワクチンとは人類が進化の過程で磨き上げてきた免疫の仕組みに疑似感染体験をさせて免疫システムに警告を与え経験を積ませて次の感染に備えるという仕組みです。
すでに弱体化している免疫システムにワクチンを上乗せしても、コロナウイルスを跳ね返す水準にまでレベルが上がっていなければ、ワクチン接種後でも発症することは当然です。
例えて言えば、やる気のない軍隊に最新式の武器を与えても簡単に負けてしまったアフガニスタンの政府軍のようなものです。

フランス、英国、ドイツなどの医療水準の高い国においても、ワクチン接種後感染拡大してしまう例を見るにつけ、これらの国の人達も本来備わっているはずの基礎的な免疫システムの水準低下が起こっているように思えます。

近年になって世界的なパンデミックが定期的に起こり、今後も予期されているということの裏を返せば、近年になって人類の免疫システムが脆弱化しウイルスの少しの変異にも対応できなくなっていることの証かもしれません。
ウイルスは過去何十億年もの間絶えず変異し続けて来た筈ですから・・・。

人類の免疫システムが長期低下傾向にある理由

第二次世界大戦後の日本に起きた日本人の劣化は、農業の変化によるものと考えています。
数百年間日本人の食を支えてきた有機農業は、終戦を境に急速な変化を遂げました。化学肥料と農薬に頼る農業は農作業における過酷な労働を軽減し収穫量の飛躍的な増収をもたらした半面、農作物に含まれるビタミン、ミネラルの量を徐々に減らしてきました。

人間の生命現象は細胞内の無数の生化学反応で支えられていますが、反応触媒としての酵素は必須元素と呼ばれる多種のミネラルで活性化されています。
いわゆる近代的な農業で肥料として作物に施こされる元素は17種類ぐらいですが、人体は約70種類の元素から成り立っており必須元素といわれているものでも30種類以上あります。
戦後70年かけて、近代化農業は日本人全体を慢性ミネラル欠乏症にしてきました。
ゲノムに示された精緻な設計図に組み込まれた免疫システムは生命現象の触媒活力の低下によって低いレベルに止まっています。
勿論個人差はあります。
その差こそが無症状者、軽症者、重症者に分かれる理由です。

コロナ過に対する抜本的な対策とは、本来の免疫力のボトムを上げることですから、


1.体温を36.4度C以上に維持すること。
2.規則正しい生活のパターンを崩さずに、起きているときは交感神経、寝ているときは副交感神経が正しく立ち上がってくること。
3.ビタミン、ミネラルなどの不足を補うこと。

そのうえで、ワクチンは初めて効果を十分表すことが出来るでしょう。

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