modic change〜椎体終板変性による腰痛〜
こんにちは!腰痛マガジンメンバーのこじろう(@reha_spine)です。
今回は腰痛を考える上で非常に重要な「modic change」について考えていきたいと思います!
聞きなれない言葉、もしくは聞いたことはあるけど詳しくは分からない・・・といった方々が多いと思います。
今回は、
✔︎ 「modic change」とは何なのか?
✔︎ 画像上どのように確認すればよいのか?
✔︎ 臨床とどう関係するのか?
といったところをまとめました。
今回の記事は以下のような方には特に参考になる内容になっております!
✔︎画像から腰痛を読み解く力をつけたい
✔︎椎間板に関連する腰痛の理解を深めたい
また、前回の記事もあわせて読んで頂けるとより椎間板に関連する腰痛への理解が深まりますので参考にしてみて下さい!
では今回の内容に移っていきましょう!!
▶︎modic changeとは?
「modic change」とは
椎体終板や軟骨下骨の信号変化
のことをいいます。
以下のような状態を指します。
そして、椎体終板とは以下の部位を指します。
【椎体終板】
:椎間板と椎体の間に位置し、硝子軟骨と線維性軟骨から構成されており、椎体よりも椎間板と強固に結合している。
【椎体終板の作用】
:骨髄や椎間板の間に組織液を循環させ、栄養供給をしている。
そして、この「modic change」は「椎間板性腰痛」と密接な関係があります。
椎間板変性が進行し、椎間板がクッション作用を失うと椎体終板に強いメカニカルストレスがかかることによって、椎間板全体に負荷が不均一に分散します。それが終板の亀裂に寄与することで「modic change」へと進行していきます。
椎体終板が変性すると、炎症性サイトカインが出現し、疼痛が出現します。1)
また、椎間板変性のみでは腰痛との関連性は低いですが、椎間板変性と椎体終板の変性も両方存在する場合には腰痛との関連性は優位に高く、オッズ比は1.2-4.0倍となります。2)
▶︎椎体終板と腰痛の関係性
終板の変性は、
椎体間不安定性と腰痛に相関がある
と、報告されています。
同じ変性度の椎間板で比較した場合、変性した終板に隣接する椎間板は、正常な終板に隣接する椎間板よりも大量のサイトカインおよび破骨細胞因子を産生します。これらにより終板に炎症を引き起こすといわれています。3)
椎間板変性が進行し、終板にも炎症が波及すると、変性した終板に神経が入り込むことで疼痛が生じます。4)
更に、終板には疼痛伝達ペプチド含有の感覚神経の存在が報告されており、その神経が刺激されることなどが原因で疼痛を惹起するといわれています。5)
▶︎modic changeの危険因子
一般的に、
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