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わがやどの 萩咲きにけり 秋風の 吹かむを待たば いと遠みかも

わがやどの 
萩咲きにけり 
秋風の 
吹かむを待たば 
いと遠みかも

(現代語訳)
わが家の庭の
萩が咲いた。
秋風が、
吹いてくるのを
待っていたら、
待ちきれない
からだろうか。

西暦750年 秋
「大伴家持」が読んだ、
見事な短歌です。


我が家の庭に
咲いた萩

現代に話を戻しますが、
今年も、我が家の庭に、
萩の花が咲きました。
季節の移ろいを、
身近に感じますね。

室町時代のお花見は、
萩の花を
愛でていたようです。
現代と違って、なんとも
味わい深い、みやびで、
品の有る、
お花見ですね。

一方
桜の花見は、
パッと散る潔さは
感じますが、
疫病の影響で少なくは
なりましたが、
宴会や、
バーベキュー、カラオケで、
お肉が焼ける匂いがする
騒がしいお花見です。

春の桜を
愛でる、現在の花見は、
江戸中期からですね。
ソメイヨシノは、
江戸の郊外の、染井村
(東京都豊島区駒込)
の誕生です。

萩の花を楽しんだ、
いにしえの時代に
思いをはせると、
僕はいつも、日本人の持つ
独特の、凛とした品格を
感じます。

秋に咲く「萩」の
花言葉は、
「柔軟な精神」です。
長い、萩の枝のように、
しなやかに、
色々な解釈が出来る、
柔軟な精神こそが、品格と、
呼べるかもしれませんね。

今日も、読者の皆さんに
良い事が
雪崩のように
起きますように。

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ヒロ 月島
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