あなたのジンクスは何ですか 悪いジンクスも良いものに変える

何十年か前、当時、
僕が、食品会社を、
経営していた頃の
お話です。

ある朝、早い時間、
社員が休んだので、
あるチェーンストアの
配送センターに、
2トンのトラックを使って、
納入に、行きました。

途中、ふと、
見上げると、空に
大型のサギの群れが、
２０羽以上、
綺麗な三角形を
を作って、低空を
飛んでいました。
中々、雄大な景色です。

センターに着いて
保冷トラックの
後ろに回り、扉を開け
ひょいと荷台に
乗り込んだのです。

上に登り、
後ろ向きになったとたん、
つかまっていた手が
滑り、僕は不覚にも、
胸ほどの高さの荷台から
コンクリ―トの地面に
後ろ向きに、背中から、
もろに、落下して
しまいました。

幸い、
頭は打ちませんでしたが、
しこたま背中を打ち、
受け身をした右手首を、
痛めてしまいました。

しばらくして、痛みが
落ち着いたので、
無事に会社まで
戻れました。

僕は、
行く途中で見た、
渡り鳥の群れの事が
妙に気になり、
これから、それを見たら、
十分気を付けようと
頭の中では、
ちょっとしたジンクスに
なりました。

今回は、考えられない
落ち方をして
「まったく最近、僕は
ついてない」と
思いました。

それから、1週間後
同じ場所に、行ったところ、
なんと、
僕の目の前で、
全く同じ事故が、
起きたのです。

今回は、僕ではなく
同業者の若者でした。
高さも、落ち方も、僕と、
全く同じ事故でした。

彼は、
スローモーションのように、
背中から落ちた後、
前回の僕と同じように、
受け身をした
右手首を押さえて
とても痛そうに
していました。
まさにデジャブでした。

その後、あまりにも、彼の
手首が痛そうだったので
センターの人が、
念のため救急車を
呼んでいました。

こんな事もあるのかと
思いながら、
最近、
僕もついていないから
十分、
気を付けようと思いました。

僕は、次の予定があったので
彼の事が、
気になりながらも、
その場所を離れました。

そして、その３日後
僕は、センターの人に
彼は、
どうなったのかと聞くと
「右手首が複雑骨折
していた」
と話してくれました。

僕はとても驚いて
僕と全く同じ
シチュエーションで、
僕は、右手首に
軽い捻挫だけで済み、
彼は、同じ場所を、
複雑骨折。

僕はハッとしました。
ついていないどころか
あの時、落下した僕は、
めちゃめちゃ、
ついていたのです。

その時、渡り鳥の群れは
僕のバットアイテムから
ラッキーアイテムに、
一瞬で、変わったのです。

目の前の出来事は
すべて、意味があり
学びがある。
強烈に感じた
出来事でした。

それ以来、
僕は、起こった物事を
マイナスで考えず、
必ず良かった部分を
探すようになりました。

読者の皆さんにも、
良い事が
雪崩のように
起きますように。