鍼灸院に通うように僕が渓流釣りに通う理由
脳が悲鳴をあげたら渓流釣りに行く
大学を卒業して会社に入ってから三十数年経ち、ようやく自分が、ずっとやりたかった海外と日本をつなぐ仕事が出来るようになりました。日々仕事を楽しんでいることに感謝してます。それでも、通常より多くの案件が同時に入ってきて、日本語と、後天的に身につけた英語を使いながら、国内外の仕事仲間やクライアントと対処していると、時に脳がオーバーフロー気味になり、いつも通っている通勤ルートなのに間違えてしまったり、ちょっとした忘れ物をしたりして、そういうサインによって脳が悲鳴をあげていることに気づきます。そういう時は熊がでるような渓谷に向かい、釣りをします。
友人とフライフィッシングの旅
昨日、友人四人と新潟県の魚野川に行きました。その川に棲むイワナやヤマメという魚をフライフィッシングという方法で釣りをしました。早朝5時から日暮れ前の7 時前まで大の大人が川の中で竿を振り続けます。
僕は、このフライフィッシングという釣りをロバートレッドフォードが主演する映画「リバー・ランズ・スルー・イット」を29歳の時に知り、すぐに釣具屋に行って道具を購入し、我流で始めました。もう30年、飽きずに続けています。
釣りした次の日は、脳の埃が消え熟睡
各人は、釣りの現場に着いたら、それぞれ散って自分が思うがままに釣りをして、2時間ほど経ってから、車に集合し、そして次のポイントへと移り続けます。昼飯時には、釣れたとか、釣れなかったとか、他愛の話をしながらのんびりします。そういうなんでもない活動を朝から晩までやっていると、まるで、まっさらな雑巾で、情報の粉塵で埃っぽくなった自分の脳を綺麗に拭いているような感覚になってきます。これが快感です。
今回も、昨日夜中、家に到着し、風呂を浴び、ビールを一杯飲んで、すぐに寝ました。熟睡し、普段の日曜よりも遅い7時半に起きました。起きた時の爽快感はたまりません。仕事が重なり頚椎をやられて、鍼灸院に通ってた頃、処置していただいた日の熟睡度、その次の日の朝の爽快感に似ています。
瀬音が聴覚を刺激し、脳から埃を追い出すという仮説
なぜ、渓流釣りにはそんな効果があるんでしょうか?もちろん、大自然の中で1日中過ごし、肉体を酷使し、かつ、デジタルデトックスをする効果は大きいでしょう。でも、それだけではないと思います。なんといっても瀬音が疲れた脳に大きな効果を生むのだと思います。
フライフィッシングをすると、結果的に朝から晩まで川べりか川の中に佇むことになります。そうすると、瀬音を聴き続けることになります。これが本当に心地よいのです。瀬音のデジタル音源はいくらでもありますが、多分それでは得られない、効果があるのだと思います。僕はこの効果を強く信じていて、もしかしたら釣りをするためでななく、瀬音を1日中聴くために釣りをしているのかもしれないと思うほどです。
脳がオーバーフローの人にはおすすめの趣味です。鍼灸院通いほどお手軽ではありませんが。
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