7/16 インド在住日本人のバンコクでの過ごし方 【バンコク】
昨日の17時に発車した夜行列車は、午前7時前にバンコクに着いた。
終点のクルンテープ・アピワット中央駅に降り立つ。
思い起こせば、この旅のスタートもこの駅からだった。
夜明け前にドンムアン空港に到着し、都市鉄道でクルンテープ駅までやってきて、最初の目的地であるホアヒンに向かったのだ。
あれからもう40日以上が経ったのだ。
バンコクで行きたいところはピックアップしているのだが、いかんせん朝が早すぎる。
駅近くにある市場へ行ってみることにする。
10分ほど歩いてオートーコー市場(ตลาด อ.ต.ก.)へ。
都会のど真ん中にあるからか、想像していたよりもずっと小綺麗な市場だ。
フードコートも清潔感がある。
しかし、今日はタイ料理を食べるつもりはない。
チェーンのカフェでWi-Fiに繋ぎ、情報収集をする。
バスに乗って最初の目的地へ。
バンコクのバスは新型(AC付き)と旧型(ACなし)があるそうだが、このバスは新型だった。
とても快適。
最初にやってきたのはこちら。
ドン・キホーテ(DONDON DONKI)。
インド人の知り合いへのお土産で迷った結果、あえて日本の駄菓子の詰め合わせを渡すのも面白いかもと思って来たのだが、想像以上に値段が高くて諦めた。
ドン・キホーテを後にして、セブンイレブンでおにぎりを食べる。
パリパリの海苔と日本米が美味しすぎる。
日本米だけで米が食べられる。
市内中心部のショッピングモールを梯子して、日本の空気を浴びる。
1年半ぶりに体感する日本。
それにしてもバンコクは日本人が多い。
日本人が集まる場所に行っているからではあるが、あちこちで日本語が聞こえてきたり、日本語の看板を目にしたりして、日本にいるのではないかと錯覚してしまう。
日本にも中華街やコリアンタウンはあるが、基本的にそれらは一部の地域に集中しているもので、こうやって広範囲に異国の文字や言葉が溢れている状況はなかなか奇妙だ。
こう言ってしまうとバンコクに大変失礼だが、日本の48番目の県と言っても良いくらい、日本と変わらない生活ができそうである。
ちょうど良い時刻になったところで、バンコクに来るにあたって最も楽しみにしていたところへ。
税込2,000円弱で寿司の食べ放題。
ガリですら美味しい。
最初は無限に食べられるのではないかと思ったが、40貫いかないくらいのところで惜しくもギブアップ。
圧倒的大満足。
次はホテルにチェックインする。
バンコクのゲストハウスは高い。
旅の間は1泊1,000円前後のシングルルームに泊まることが多いが、バンコクではドミトリーですら1,000円するところもあり、好立地でシングルルームを探すと2,000円くらいになってしまう。
2,000円でも十分安いのだが、今までと同じクオリティーで2倍の料金を支払うのは躊躇われる。
せっかくなので奮発して、ちょっと高めのホテルに宿泊することにした。
プールで豪快に泳いで、午後6時頃に外に出る。
バンコクの夜といえば歓楽街と女遊びだが、これから行くのは夜景が楽しめる場所。
とてもロマンチックな場所らしいが、当然、野郎1人で行く。
バンコクメトロで Saphan Taksin駅へ。
ざっと見たところ、メトロ利用客のマスク着用率は半分を超えている。
7割くらいの人がマスクをしているのではなかろうか。
Saphan Taksin駅はチャオプラヤー川沿いにあり、バンコクを流れるこの大河には、市民の足としてボートが運行している。
バスのような定期船だけでなく、ホテルや商業施設への無料シャトルボート、観光用のクルーズ船などが行き交い、眺めているだけで面白い。
ぼくがこれから向かうアジアティーク ザ リバーフロント(เอเชียทีค เดอะ ริเวอร์ฟรอนท์)も、ここから無料のシャトルボートが出ている。
アジアティークに着く頃には完全に日が沈み、夜景が映える時間帯になった。
アジアティークは川沿いに作られた半屋外の大きな商業施設で、みなとみらいやお台場の雰囲気に似ている。
ディズニーともコラボを行なっていて、想像以上にいい雰囲気だ。
テーマパークに来たような気分でテンションが上がる。
敷地内には小さな遊園地コーナーもあった。
停泊しているクルーズ船の甲板でジャズの生演奏が行われていたりして、無料でここまで楽しめるなんて太っ腹だ。
十分に堪能した後、バスで王宮近くの寺院に行ってみることにした。
中に入ることはできないだろうが、ライトアップされた大寺を見ることができるかもしれない。
今回乗ったのはACなしのドローカルバスで、窓とドアを全開にして豪快に走る。
運転手のおじさんは大きな声で何か歌っているし、車掌の大柄なお姉さんはずっと何かを食べている。
こういう何気ない瞬間が、旅をしていて一番楽しかったりする。
順調に走っていたバスが渋滞にはまった。
そこは中華街だった。
香港映画で見るようなギラギラに輝くネオン、ごった返す観光客、路上に連なる軽食の屋台、テールランプを光らせた客待ちのトゥクトゥクやタクシー。
ものすごい熱気だ。
ぼくはバスの窓から身を乗り出して、夢中でシャッターを切った。
バスは車高が高いので、見下ろすようにして中華街を眺めることができる。
バスの運賃はたったの10バーツ(40円)だが、市内のツアーに参加している感じだ。
中華街の渋滞を抜けると、バスは間も無く王宮前に到着。
この辺りには、バンコクひいてはタイを代表する寺院が3つ並んで建っている。
エメラルド仏が祀られたワット・プラ・ケオ(Wat Phra Kaew)。
巨大涅槃仏で有名なワット・ポー(Wat Pho)。
タイ随一の美しさと荘厳さを誇るワット・アルン(Wat Arun Ratchawararam)。
寺院の周りは高い塀で囲われていて全貌は見えなかったが、綺麗にライトアップされた尖塔は見ることができた。
ワット・プラ・ケオ
ワット・ポー
ワット・アルン
夜の荘厳な寺院群を満喫して、電車でホテルまで帰る。
バスタブ付きのホテルを予約していたので、久しぶりに湯船に浸かり、およそ40日間の旅の疲れをとる。
長旅の最後の夜はこうして終わった。
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