タミル・ナドゥ満喫ツアー 9日目 マドゥライ→ カニャクマリ
ついに、この旅最大の目的地であるカニャクマリ(Kanyakumari)まで移動する。
カニャクマリはインド最南端の地で、太陽が海から昇り、海に沈むインド唯一の場所である。
アラビア湾、インド洋、ベンガル湾が合流する場所で、ヒンドゥー教の聖地の一つとなっている。
カニャクマリまでは列車で移動する。
インド旅初の長距離列車だ。
↑マドゥライ駅。
インドの駅には国旗が掲揚されている。
チケットは昨日のうちにネット予約していた。
紙のチケットに交換する必要があるのか分からなかったので、とりあえず早めに駅に行って窓口で聞いてみたが、ぼくの語学力の問題か、いまいち意思疎通できなかった。
もう決済は完了しているし、乗車券はメールで確認できるので、とりあえず乗ってしまうことにした。
電光掲示板は、タミル語、ヒンディー語、英語で表示される。
列車は発車時刻よりも早めにやってきて、定刻通りに発車した。
今回乗車したのは最も等級の低い座席。エアコンなしの自由席。
安全のことを考えると、できるだけ等級の高い座席を予約した方がいいが、今回乗車するのは日中の4時間だけだったので大丈夫だろうと判断した。
実際、特に何も問題はなかった。
ドア全開スタイル。
トイレ。臭いもないし、普通に清潔感がある。
途中、車掌によるチケット確認があったが、メールの画面でも特に問題はなかった。
世界の車窓から〜南インドの長距離鉄道編〜。
突然現れる風車の里。
西側の窓から、2,000〜3,000mはありそうな山影が遠くに見える。
あれが西ガーツ山脈なのだろうか。
列車が南下するにつれ、田んぼや湿地帯が増える。
すぐ隣は水郷地帯で有名なケララ州のため、この辺りも水に恵まれた土地なのだろう。
野良牛の中でも、水牛らしき牛が混ざり始める。
昼過ぎ、ナガルコイル(Nagercoil)駅に到着。
カニャクマリまで行くには、ここからさらに1時間ほどバスに乗らなければいけない。
バススタンドでバスを探している途中、カニャクマリのキリスト教会で神父(牧師?)をしているという男性と仲良くなる。
彼はインド中の教会で働いていて、カニャクマリの前はムンバイ、その前はコルカタに住んでいたという。日本の国内転勤とはスケールが違う。
ついに最南端に到着!
神父さんには、ホテル探しを手伝ってもらった上に、市内の案内もしてもらった。
カニャクマリの観光の目玉は、この2つの小島。
本土から小さなフェリーで数分のところにある。
左側がヒンドゥー教の記念堂で、右側が古代タミルの詩人ティルヴァッルヴァルの像。
ヒンドゥー教の宗教家が泳いでこの島に渡り、3日間にわたる瞑想をおこなったことを記念して建てられたらしい。
小島から眺める本土。
聖地として巡礼者や観光客が訪れるためか、辺境のわりに栄えている。
ホテルもたくさんあって、日本の海沿いにある温泉地のような風情だ。
夕方、海に沈む夕日を見に行く。
見る場所の角度的にちょうど海に沈むわけではなかったが、綺麗な夕日だった。
生活雑貨やおもちゃが並ぶ露店。
インドには、その土地特有のお土産がないような気がする。
紅茶やスパイスの名産地といった類のものはあるが、日本のように「〇〇饅頭」とか「ご当地キティちゃん」といったものはない。
その点、日本の商魂というか企業努力はすごいと思う。
これにて、9日目は終了。