6/7 ラダック着きました
早朝6:20発の飛行機で、ラダックへ行く。
チェンナイの空港には5時前に着いたが、すでにたくさんの旅行客がいた。
直行便はなく、ニューデリー空港でトランジット。
チェンナイ → ニューデリーは2時間半くらい。
意外と緑が多い。
もっと乾燥した土地だと思っていた。
レー行きの飛行機がニューデリーを離陸してから30分。
ついに、眼下に険しい山脈が姿を現した。
南北を問わず、最も気温が高くなる6月のインドにおいて、今なお頂きには白銀に輝く雪が残っている。
周りが全て高山なので比較しづらいが、一つ一つの山頂は5,000mを越えていてもおかしくない。
雪がないところもあるが、荒涼とした山肌には雪解け水による侵食の跡が見てとれる。
人間どころか、他の生き物の姿も見えない。
植物も目視で確認できないので、森林限界すら超えているのかも知れない。
まさに、不毛地帯である。
↓一緒に空の旅をどうぞ↓
ニューデリーから約1時間半。ラダックのレー空港に到着。
レー空港は小さな山小屋みたいな造り。
空港スタッフの顔立ちは、完全に東アジア系である。
ターミナルを出る前に、外国人は所定の書類にパスポートナンバーや宿泊ホテル名などを記入しなければならない。
スタッフはぼくが提出した書類を確認して、傍らのノートに「日本人1名」と書き込もうとした。
すると、何とすでに「日本人1名」と書いてあるではないか。
ぼくとスタッフは同時に、「おっ」と驚きの声をあげた。
つまりは今日、ぼくより早い便でラダックに来ている日本人がいるということだ。
レー市内の観光地は限られているので、どこかで顔を合わせる可能性がある。
用心して今日の朝に高山病の薬を飲んでいたからか、幸いにも頭痛や吐き気などの症状は出ていない。
空港からレー市内までは3km。
ゆっくり歩いても1時間ほどだろう。
タクシーやバスには乗らずに、ゲストハウスまで歩いて行くことにした。
外は思っていたよりも寒くない。
日差しが強いので、日向にいれば半袖でも問題ないほどである。
ただ、風が冷たく、空気は乾燥しているので、汗はあまりかかない。
高い山に囲まれた1本道をのんびり歩く。
レーの標高は3,500m。
ちょっと歩いただけで、すぐに息が切れる。
酸素が薄いということを体感する。
辺境のわりに、道路はよく整備されている。
中国とパキスタンという2つの軍事大国に囲まれたこの地は、国境を巡って今も衝突が起きることがある。
そのため、深緑色をした軍用車が走っているのをよく見かける。
有事の際は、援軍がすぐに前線まで駆けつけられるように、道路がよく整備されているのである。
だから、「辺境のわりに」ではなく、「辺境だからこそ」というのがより正確な表現だ。
途中で目についた食堂でチャーハンを食べる。
ぼくの大好物のモモも付いてきた。
チベット文化圏のラダックでは、たいていどの食堂でもモモが食べられる。
ラダックにいる間に、モモをたくさん食べておこうと思う。
食堂の壁には、ダライ・ラマの写真が飾ってある。
防寒犬。
一旦ゲストハウスにチェックインして、ちょっとだけ散歩する。
風にひらめく鮮やかなタルチョ。
このタルチョは、普通の商店にも売られていたのでお土産で買ってみてもいいかもしれない。
町のいろいろなところにあるマニ車。
ただただ圧倒される風景。
ローカルスーパーに立ち寄ってみると、日本人にはお馴染みのものを発見。
チェンナイのローカルスーパーでは絶対に見かけないので、やはりここは東アジアと文化が似ている土地であることを再認識させられる。
初日は高地に体を慣らすということで、ゲストハウスの周りを1時間ほどフラフラしただけで、今日の活動は終了。
旅はまだまだ始まったばかり。
どうやらぼくはのんびり旅をするというのが苦手なようなので、このラダック旅では意識してのんびりしようと思う。
〈おまけ〉
何もかも南インドと雰囲気が違うラダックだが、ひとつだけ共通点を見つけた。
それはクリケット。
ここにもクリケットに興じる少年たちがいた。
それにしても、グラウンドが絶景すぎる。
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