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地図帳旅行 沖縄の気候編

学生時代、地理の授業が好きではなかった。
好きではなかった、というか、地理に全く興味がなかったため用語を覚えるのが苦痛だった。

地理で思い出したが、天下の東大に進学した高校時代の友人が二次試験で世界史と日本史を選択していて、「なぜ、そんなクレイジーな受験の仕方をするのか」と聞いたら、「地理は好きだから、受験勉強をして嫌いになりたくない」と斜め上の返答をしていた。分からなくもないが、非常にクレイジーだ。

閑話休題。
そんな地理嫌いだったぼくだが、社会人になって急に地理に興味を持つようになった。
きっかけは海外旅行だ。海外に移住し、休みのたびに海外旅行に行くようになって、地理に対する関心の扉が開いたのである。
それから、ちょくちょく地図を見たり、世界の気候などをネットで調べたりするようになった。
好きこそ物の上手なれ、ってことだ。

ということで、学校の教材室から地図帳をパクって、いや、拝借してきた。
小学生用なので表記がわかりやすいが、世界地図はあまり詳細ではないのが難点だ。

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ちなみにぼくは今、沖縄本島の西部に位置する離島に住んでいる。
6月に移住してきたのだが、「沖縄の冬はどこまで寒くなるのか」ということに非常に興味がある。
というのも、ぼくは寒いのが嫌いで本当は常夏の国に住みたかったのだが、コロナの影響で海外移住が現実的ではなく、しょうがないから日本の中でも東南アジア感のある沖縄に移住したという経緯があるからだ。

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現時点での沖縄の気温はこんな感じだ。今日は雨が降っているが、それでも25度を上回っている。週間予報を見てもだいたい夏日となっている。
体感としては暑いということはなく、半袖短パンでちょうど過ごしやすい気候になっている。朝晩は結構冷える。
晴天の日に屋外に出ると汗ばむが、風が非常に涼しいので不快ではない。
間も無く11月になるが、それでも半袖で余裕で過ごせるということで、やっぱり沖縄は温暖な土地である。

で、問題は冬なのだが、地図帳でこんな表を見つけた。

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じゃん。
日本の各都市の月別平均気温である。

沖縄が最も寒くなるのが1月で、平均気温は17度。
内地の南端である宮崎市と比べて10度も気温が高いので、破格の暖かさだ。
東京の5月の平均気温とだいたい同じである。5月までは東京にいたから、イメージしやすい。
ただし島民によると、非常に冷たい海風が強く吹きつけるため、体感温度はかなり寒くなるそうだ。

では、次に緯度の点から沖縄の気温を探ってみる。

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じゃん。
やっぱりこうやってみると、沖縄は台湾に非常に近い。九州よりも近いような気がする。沖縄に住んでいる間に台湾行ってみたいな。
「沖縄は東アジアの南端であると同時に、東南アジアの北端である」という説を唱えているが、あながち検討はずれでもないと思う。

ちなみに今住んでいる島は、東京よりもマニラの方が僅かながら近いという衝撃の事実もある。

さて、昨年末はハノイ、一昨年末は香港に旅行していたが、どちらもかなり寒かった記憶がある。
両都市が東南アジアにしては高緯度であることを考慮せずに、ぬるい格好で行っていたのが原因だが、「半袖Tシャツ+秋用のパーカー+ウィンドブレーカー」で凌いだ。
ただし、どういうわけか両都市とも旅行期間中は雨が降っていて、いっそう気温が低下していた可能性はある。陽射しの強い南国のこととて、晴れていたらかなりすごしやすい陽気になると思われる。

改めて地図で見ると、ハノイも香港もほとんど緯度が同じで、沖縄とこの両都市の緯度の差は5度弱。鹿児島とは7度くらいの差があるので、やはり気候としては内地よりもハノイや香港あたりと近いと言える。
冬用のコートを持ってきていなかったので心配していたが、厚手のパーカーでなんとか凌げそうだ。安心。

ちなみに3年前の年末はドバイに行っていて、ドバイと沖縄はかなり緯度が近い。北回帰線のちょっと北あたり。ハノイや香港は北回帰線よりもやや南に位置する。
ドバイでは昼間は暖かかったが、夜は寒くて風邪をひきかけた記憶がある。ただし、ドバイは1日の寒暖差が大きい砂漠気候なので、あまり参考にはならないだろう。

ということで、沖縄の冬の寒さを予想してみたが、日本はけっこう南北に長いなあというのが率直な感想だ。だって、札幌の8月の平均気温が22.3度だもんね。今の沖縄よりも寒いってことだよ。衝撃。

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