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氷水に足を浸しているのではないかと思うほどキンキンに冷えている【Delhi→Haridwar】

2024/06/13

アヨディヤ(Ayodhya)から乗った夜行バスは、午前5時にヴリンダーヴァン(Vrindavan)に着く予定だった。
しかし、揺れが心地よい寝台バスのベッドの上で私が目覚めたのは午前7時。
「しまった!」と思ってGoogleマップを見たら、もうバスはヴリンダーヴァンをとっくに通過し、デリーに向かっていた。

マークが集中している下の方がヴリンダーヴァン。上方のマークがデリー。

デリーからヴリンダーヴァンまではバスで3時間ほどらしいので、路線バスで後戻りしても良かったが、面倒くさいのでヴリンダーヴァンは諦め、先に進むことにした。

デリー
鉄道駅

明日はリシケシ(Rishikesh)に泊まる予定なので、予定を急遽変更して、一つ手前のハリドワール(Haridwar)まで行くことにする。
バスでも電車でもどちらでもアクセス可能だが、夜行バスを降りたのが鉄道駅の近くだったので、電車で行くことを選択した。
チケット売り場で当日普通券を買う。
インド旅行者の間で悪名高いジェネラルである。

午前9時半に列車は出発。
混み具合は東京の通勤電車並み。
だが、気温は40度をゆうに越える猛暑で、クーラーは当然ない。
私のインド旅史上最悪の移動となった。

誰かが設置したハンモック
物売りが人をかき分ける

立錐の余地もない中でも、物売りはやってくる。
特にマンゴージュースがよく売れる。

インドにもあるの?
座席は2段だが、階段がないので登り降りするときはこうなる
何とかスペースを見つけて、上の座席に座る

デリーから3時間ほど走ったところで大きな駅に着いたらしく、乗客がどっと降りて行った。
それ以降は、全員が座れるくらいには車内に空きができた。

デリーから6時間後、午後3時半にハリドワールに到着。

ハリドワール駅
駅前は大混雑

それ(ガンガーの水源)は氷河の下から湧き出し、支流を集めて谷を走り、山地を去って平野部に躍り出る。まさにその場所こそ、古くから聖地とされているこのハリドワールだ。ハリドワールという地名は、「神(ハリHariまたはハルHar)の門(ドワールDwar)」を意味する。

『地球の歩き方 2020~2021 インド』 P160より抜粋
ガンガー

日本ではあまり知名度が高くないハリドワールだが、インドではバラナシに匹敵する聖地として知られている。
先日私が訪れたプラヤーグラージ(Prayagraj)と持ち回りで、周年行事のクンブ・メーラが行われる場所でもある。
ヒンドゥー教徒なら、人生で一度は訪れたい場所となっている。

ガンジス川というと汚いイメージがあるが、上流に近いハリドワールは水質が良い。
とりあえず足だけ川に浸してみた。

膝まで浸かる

足を入れてびっくり。
水がめちゃくちゃ冷たい。
気温は普通に高いし、周りのインド人はみんな頭まで沐浴しているので余裕だろうと思っていたら、氷水に足を浸しているのではないかと思うほどキンキンに冷えている。

川沿いを歩いて、大きな沐浴場まで行ってみる。

川の水を持ち帰るためのポリタンク

ハリドワールを代表する大きな沐浴場に到着。
奥まで行こうとしたら外国人は有料のようだったので、中に入るのはやめた。
大小様々な沐浴場はそこら中にあるし、お金を払ってまでそこに行きたいわけではない。

流れが速いので柵がある

ここでもアールティが行われているようだが、人が多すぎてどこで何をやっているのかよく分からない。

ハリドワール犬
カメラに興味津々

丘の上にあるヒンドゥー寺院へ行ってみる。
ロープウェイの営業時刻は終わっていたが、階段を登っていく人が意外と多かったので、私も階段で行くことにする。

マンサー・デーヴィー寺院(Mansa Devi Temple)

うっかり本堂まで入ってしまい、押しつぶされそうになる。
並んでいる間、周りのインド人たちが何か大声で掛け声をあげていて迫力があった。

何とか人混みから抜け出して、暗くなる前に下山する。

丘の上に建つ寺院
あの人混みの真ん中でアールティが行われているっぽい

巡礼者向けの土産物屋が並ぶ通りを歩いて、駅前のゲストハウスまで帰る。

もともとハリドワールは旅の計画に含まれていなかった。
予定を変更して滞在することになったハリドワールだが、来て良かった。

今日の出費


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