グジャラート旅行③ ブージ&カッチ湿地
2024/10/3
人造湖のほとりにある宮殿へ。
19世紀に建造されたプラグ・マハル。
隣には1750年建造のアーイナー・マハルがあるが、室内は撮影禁止だったので写真はなし。
なお、立て看板には「水曜日休館」と書かれていたが、普通に開館していた。
宮殿から延びるにぎやかな通りを散策。
ブージは辺り一帯の中心都市らしいが、なかなかのどかな田舎町である。
いよいよこの旅の目玉、カッチ湿地へ。
ブージ郊外には、伝統的な手工芸品の文化をもつ村が点在しており、いくつか寄り道する。
お次はローガンアートの村Nironaへ。
染料を油で固め、布に模様を描いていく。
このローガンアートはNirona村でしか描かれておらず、技術継承者は現在2人しかいないとのこと。
グジャラート州出身のモディ首相は、ローガンアートを海外要人への手土産にすることが多く、岸田前首相にも贈っているらしい。
広大な塩湖を目指して、車は北上する。
ついにカッチ湿地に到着!
カッチ湿地の観光シーズンは11月以降。
一帯の水がすべて蒸発し、塩で真っ白な大地が姿を現すのだ。
しかし今は10月の頭。
乾季に入ったばかりで、まだまだ湖水は残っている。
遠くの方でサギのような白い鳥が立っているのが見えるので、かなり浅い状態が遠くまで続いているのだろう。
あと1か月もすれば、水が完全に干上がるのかもしれない。
興味がある人は、「カッチ湿地」で画像検索してみてほしい。
湿地帯の縁にある村に投宿。
アプリを通して予約していたのだが、宿のオーナーが確認していなかったらしく、家族総出で部屋の清掃やマットレスの搬入をする。
観光のシーズンにはまだ1か月ほど早く、こんな時期に宿泊客が来るとは想定していなかったのだろう。
我々が今シーズン最初の客だったのかもしれない。
部屋を準備してもらっている間、周辺を散策する。
果てしなく一直線に伸びる舗装路の周りは、乾燥した荒れ地が広がるばかりで、まさに辺境の趣がある。
この辺りはパキスタンとの国境に近く、国境の引かれ方次第ではパキスタンに編入されていてもおかしくなかったエリアなのかもしれない。
ムスリム風のゆったりしたガウンを着た男性たちが、何をするでもなく店先でだらだらしており、明らかに異国人の我々を興味津々に見つめる。
女性の姿は全く見ない。
南インドというよりも、西インドや中東の風情だ。
以前見たパキスタン製のロードムービーを彷彿とさせる。
ところで今回の宿は、アプリで地域最安のものを選んだものの3,000ルピーだった。
しかし、クオリティーとしては1,000ルピーくらいのもの。
約半年の観光シーズンで、1年分稼ぐのかななどと思ったりした。
日が暮れてから散策しようとしたが、外は完全な闇で、近くで「ガウアウ」という町では決して耳にしない動物の鳴き声を聞いたので、すぐに部屋に戻った。