カルナータカ&ゴア旅行最終日 ゴア(Goa) → チェンナイ(Chennai)
本日16時発の飛行機でチェンナイに帰る。
一応、午前中は観光できる程度の時間的猶予があるが、空港までバスで移動することを考慮すると、ギリギリはリスクが高いので昼頃には空港に着くようにする。
国際的観光地のゴアなら空港設備も充実していて、早く行っても時間を潰せるだろうという魂胆もある。
空港があるのは南ゴアに位置するヴァスコ・ダ・ガマという街
………のはずだった。
昨晩、航空会社からこんなメールが届く。
普段は航空会社からのメールなんか真剣に目を通さないのだが、何となく読んでみた。
すると奇妙なことに気づく。
んん………⁇
New Goa International Airport, Mopa, North Goa………⁇
モパ⁇北ゴア⁇
南ゴアのヴァスコ・ダ・ガマじゃないのか⁇
地球の歩き方には北ゴアに空港があるなんて書かれてなかったはず。
どういうこと⁇
不思議に思って調べると、びっくりすることがわかった。
北ゴアに新しくNew Goa International Airport というものが作られており、まさにちょうど1月5日から稼働し始めるというのだ。
初日の客じゃん…。
それにしても危なかった。
ちゃんとメールを読んでいなかったら、うっかりヴァスコ・ダ・ガマに行っていた。
地図で確認すると、新空港があるのはゴアの北端で、マハラシュトラ州との州境に位置する辺鄙な場所だ。
しばらくの間は、ゴアの新空港の情報はガイドブックや旅行サイトなどでは更新されないと思うので、直近でゴアに行く予定がある人はどっちの空港に離着陸するかをよく確認した方がいい。
ヴァスコ・ダ・ガマに着くと思って南ゴアのリゾートホテルを予約していたら、飛行機は北ゴアの山奥に着陸した、なんてこともありうる。パニック必至である。
というわけで今日は、日本人による初めての「New Goa International Airport(以下、新ゴア空港)」のレビュー記事である。
さて、新ゴア空港はまさに今操業を開始したばかりなので、アクセス情報が皆無だった。
とりあえず、パナジのバスターミナルに行って、近くにいたお兄さんに「モパに行きたい」と告げた。
すると「一旦マプサに行け」と言う。
走りかけていたバスに飛び乗り、マプサまで行く。
同様にマプサのバスターミナルでも「モパに行きたい」と言うと、「それじゃあ、このバスだ」と隣のバスを指さされる。
モパ行きのバスが出発したのは、乗客が十分に集まった40分後だったが、順調に事が運んでいる。
バスに乗っていて、ふと気づいた事がある。
ぼくは本当は3日か4日に帰る航空券を予約したかった。
しかし、4日以前と5日以降では価格に倍近くの差があったため、5日の航空券を取得したのだ。
4日までは正月休みなのかな程度に考えていたが、半額も値下がりするのは不思議に思っていた。
しかし、この疑問も解決だ。
新空港が始動したことで、5日以降にチェンナイとゴアを結ぶフライトが増えたのだろう。
だから、5日を境にチケット価格が急落していたのだ。
バスは空港直通ではなく、何もないところで降ろされる。
空港までは4kmの地点。
ちなみに、パナジを出発してからここまでで2時間ちょい。
周りを見てもオートやタクシーの類いが見当たらなかったので、歩いて行くことにする。
空港というものは人家の少ない僻地に作られるものだが、新ゴア空港も山を切り拓いて建造されたようだ。
新空港と合わせて整備されたようで、道路も新しく均されている。
空港は丘の上にある。
歩いて行くにはまあまあ厳しい斜度の坂。
マプサやパナジまで直線距離で行けるようになるのだろうか。
ゴアは、ビーチ沿いに南北を貫くメトロでも敷設すれば一気に利便性が上がって、観光客の移動も活発になると思うのだが、どうだろうか。
空港まで向かう途中、きれいな電気バスと何台かすれ違ったので、どうやら空港との直行バスもあるようだ。
今回は全くアクセス方法がわからなかったが、そのうち直行バスの便数が増え、情報も出回ってくるだろう。
急斜面を登り切ったところで空港に到着。
空港の敷地に入ってから旅客ターミナルまでは1kmくらい。
おそらく、現段階ではまだ国内線しか開通しておらず、ターミナルも国内線しかオープンしていないような気がする。
ただ、空港名が International Airport なので、そのうち国際線の就航も予定されているのだろう。
いよいよターミナルに潜入。
当たり前だが、建物はかなりきれいだ。
南国リゾートっぽい音楽が流れて、何だかいい匂いがする。
今、インドで最も清潔感がある場所だといっても過言ではない。
荷物を預けるために空港内をうろうろしていたら、テレビか何かの取材を受けた。
英語力とコミュニケーション能力の低さが災いして、「Beautiful !」しか言えなかったので、たぶん放送されることはないだろう。
荷物を預けたら特にすることもないので、すぐにチェックイン。
手荷物検査を抜けたところで、開港記念グッズをもらった。
数量限定のレアグッズだ。
現時点で国内線ターミナルは1つしかなく、建物はこぢんまりしている。
数点の飲食店と土産物屋がある程度だ。
室内の装飾はポルトガル風の街並みが意識されており、パステルカラーの壁とアズレージョで彩られていた。
突然、空港内にポップな音楽が鳴り響く。
みんなで「何だ何だ」と見に行くと、まさかのフラッシュモブ。
初日の催し物の一つなのだろう。
空港内はとにかく清潔感がある。
まだ便数もあまりないので、人も少なくて快適だ。
チェンナイ行きの飛行機は50分遅れで離陸。
初日で全く飛行機が混み合っていない空港なのに、なぜ遅れるのか謎だ。
チェンナイ空港に着いたのは定刻の30分遅れ。
わずか1時間45分しかないフライトで、なぜ20分も遅れを取れ戻せたのか謎だ。
機内預けした荷物をピックアップして、お迎えに来てくれた運転手さんと合流して帰宅。
最後にちょっとだけ体調を崩したけれど、大きな事故に巻き込まれる事なく、無事に旅が終了した。
めでたしめでたし。
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