フローレス島④
2018/3/29
ラブアンバジョを発って、山間のルーテンという村まで行く。
前日のうちに乗合バスのチケットを買っておいた。
バス(といっても乗用車)は乗客を集めてから出発するので、なかなかラブアンバジョを出ない。町中をグルグル走って、乗客や荷物をピックアップする。利益のためにたくさん人を乗せるので、車内はぎゅうぎゅうだ。3人がけの席を4,5人で座る。
バスは蛇行した山道を走るので、かなり揺れる。地元の人間は車に慣れていない人が多いので、かなりしんどそうだ。斜め後ろに座っていた少年は絶えず嗚咽を漏らしていた。目的地なのか、ギブアップしたのか、彼は途中で降りて行った。
途中、乗客や荷物を下ろしたり、新しく積んだりしながらバスはルーテンまで走る。
ルーテンは静かな村だ。
天気が悪いせいで寒々しく見えるが、実際、山間にあるルーテンの空気はひんやりしている。
伝統的な家屋も建っている。今でも普通に人が暮らしていた。
民族が多いフローレス島旅の醍醐味である。
キリスト教教会もある。
この地域はクリスチャンがマジョリティーなのか、アザーンは聞こえなかった。
ルーテンには1泊しかしなかった。
駆け足だが、そもそも観光するようなスポットもないので、翌日には次の村へ移動する。
つづく