地図帳旅行 世界一高い建物編
小学生の地図帳には地図だけではなく、いろいろなデータも載っています。
その中に「くらべてみよう世界と日本」という特集があり、建物の高さを比較するコーナーがあります。
さて、現在世界で最も高い建造物はなんでしょう?
そうです、ブルジュハリファです。
圧倒的存在感。
では、地図帳で確認してみましょう。
ブルジュハリファの左にジッダタワーという超ド級の建物が掲載されています。文字通り、桁違いの高さです。
ジッダタワーの右を見ると、こんな文字が。
2019年完成予定
え、まじ?
じゃあ、現在最も高いタワーはブルジュハリファじゃないってこと?
でも、ジッダタワーなんてニュースになったかな?と思ってググってみると、検索予想に「ジッダタワー 現在」や「ジッダタワー 中止」といった文字が並びます。
Wikipediaによると、
とのこと。理由は不明。
他にもいろいろ調べてみましたが、最新で詳細な情報は見つけることができませんでした。
そこで、英語版のWikipediaで検索。
こっちの方が詳しく書いてありますね。
2018年1月に建設が中止され、再開予定は2020年とのこと。予定通り、建設が再開されているのかは不明ですが、気になるのはその理由。
「2017-19 Saudi Arabian purge」とは?
サウジアラビアというと、イスラム教の教義を厳格に守って生活する閉ざされた国というイメージ。昨年、観光ビザが突然解禁されたとはいえ、まだまだ情報が少ない国の一つではあります。
そんな独裁的なイメージが強い国のpurge(粛清)というと、血腥いことを想像してしまいますね。北朝鮮的な?
過去のニュースをチェック。
わりと健全な内容でした。どうやらサウジアラビアでは政府高官やお金持ちの間で汚職が横行しているらしく、それらの摘発を強化したということですね。
ということは、ジッダタワーの建設も何かしらの汚職が関係していたということですね。まあ、これだけ大きなプロジェクトであれば、利権がいろいろ絡んでいそうではあります。
ということで、現時点ではまだブルジュハリファが世界で一番高い建物だということがわかりました。
ところで、ジッダタワーのホームページを見ていたら衝撃的な発見をしました。
右端に注目。びっくり仰天です。
Signature Tower Jakarta 638m
ジャカルタだと?しかもスカイツリーよりも高い?
ジャカルタにこんな派手な建物あったかな?と思ってさらに検索。
2015年施工
2020年竣工予定 → 2025年に延期
Benarkah(マジ)?
じゃあ、ぼくがジャカルタに住んでいた間にも工事は行われていたということ?
都市として急発展を遂げるジャカルタは至る所で建設工事が行われていますが、その中にこんなド派手な工事が紛れているとは思いもしませんでした。
建設地を調べるとスナヤンとのこと。
おしゃれなショッピングモールやアパートが立ち並ぶセレブ御用達のエリアです。
2018年に開催されたアジア大会のメインスタジアム、ゲローラブンカルノ競技場もこのエリアにあります。というか、タワーの建設地は競技場の近くでした。
完成した暁には、ぜひ行ってみたいものです。
さて、これは余談ですが、最高層ビルとして君臨するブルジュハリファの展望台は世界最高ではないらしいです。
↓以下のサイトを参照↓
https://zekkei.in/the-highest-observatory-and-skyscraper-ranking-in-the-world
ブルジュハリファは828mの全高に対して、展望台の高さが555m。
一方、上海タワーは632mの全高に対して、展望台の高さが561.3m。
微差ですが、上海タワーの展望台の方が高いですね。
ちなみに、ぼくはブルジュハリファの足元まで行きましたが、展望台には登っていません。
入場料が高かったというのが最大の理由。あと、世界一高い建物は下から見上げるからこそ意味があると思ったからです。中に入ったら高さがわからないでしょ。
〈まとめ〉
・世界一の高さになる予定のジッダタワーは政治改革の煽りを受け、2019年の竣工予定日を過ぎてもまだ完成していない。
・ジャカルタにスカイツリーを越す高層ビルができる。
・ブルジュハリファの展望台は世界1位の高さではない。
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