6/11 走って飲んで食べて飲む 【プーケット】
早朝2時40分に起床。
南国のマラソン大会の朝は早い。
日が昇ると気温が30度を超えてしまうため、できるだけ暗くて涼しいうちに走ってしまうためだ。
このプーケットマラソンで、ぼくはマラソンリレーというものにエントリーしていた。
1チーム4人でバトンを繋いで、フルマラソンのコースを走るというもの。
コースはちょうど4分割されており、1人あたり10.5km走るということになる。
インドのラン仲間とチームを組んで、ぼくは第3走者を担当することになった。
マラソンのスタート地点に集合してから、バトンを受け取る地点までソンテウで移動する。
ぼくは第3走者なので、ちょうど真ん中の21km地点で待つことになる。
カエルの鳴き声しか聞こえない闇の中で、前走者がやって来るのを待つ。
スタートの号砲が鳴るのは午前4時。
空がすっかり明るくなった6時過ぎにバトンを受け取る。
今日は10kmだけ走ればいいので、最初からスピードを上げる。
フルマラソンに挑戦している他の走者は、行程をちょうど折り返したところで、だんだん足の動きが鈍くなっていく。
それを軽快に追い越していくのは、(意地悪な言い方だが)とても気分が良い。
マラソンリレーで面白い出会いがあった。
バトンを待っている間、他のチームの第3走者同士で雑談をしたのだが、その中に日本語が上手なタイ人女性がいた。
プーケット在住の彼女は現在62歳で、40年前に9年間日本に住んでいたというのだ。
タイに戻って来てからは日本語を使う機会がなかったというが、30年間のブランクがあるとは思えないほど日本語が達者だった。
彼女はトレイルを専門にやっていて、数年前にはトレランの大会で53km走ったこともあるらしい。
とても明るい女性で、ぼくは元気をもらった。
マラソンリレーは無事に4人でゴールまでバトンを繋ぐことができた。
インドから参加した他のラン仲間も、無事にハーフやフルを完走していた。
レース後はみんなでプールに入ったり、ビーチを散策してビーチバレーに興じたりする。
後はひたすら飲んで食べて飲んで飲んだ。
酒宴は日付が変わるまで続いた。
せっかくプーケットまで来たのに観光らしいことは何一つしなかったが、とても愉快で有意義な1日だった。
プーケットの後はバンコクに戻って、そのままカンボジアへ行く。
事前の予定では、プーケットから路線バスを乗り継いで何ヶ所か寄り道し、2〜3日かけてバンコクへ向かうつもりだった。
しかし色々と調べてみても、タイの路線バスの情報が少ない。
いっそのこと一気にバンコクまで行ってしまおうと思ったが、12時間以上も長距離バスに乗るのは辛い。
ふとプーケット→バンコクのフライトを調べてみたところ、バスとほとんど値段が変わらないことが分かった。
また、どうしてもインドと比べてしまうのだが、タイはあまりにも快適すぎる。
もちろんトラブルに巻き込まれるのはごめんだが、旅の刺激が足りないのも事実。
というわけで、12日夜初のバンコク行き航空券を予約し、翌13日には電車かバスでカンボジアまで行くことにした。