ブキティンギ🇮🇩の観光情報①
昨日、沖縄県豊見城市にある旧海軍司令部壕を見学したという記事を書いた。
那覇市にあると勘違いしていて、ハッシュタグを「那覇」にしていた。
ごめんなさい。
正しくは、豊見城市です。
太平洋戦争の戦跡は、日本だけにあるわけではない。
当時、日本が占領していた東南アジアの国々にも戦争遺構は点在している。
本日は太平洋戦争の遺構にちなんで、インドネシア🇮🇩の地方都市ブキティンギを紹介する。
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ブキティンギはスマトラ島の中部に位置する。
世界地図に詳しい人は気付いたかもしれないが、近くを赤道が通っている。
地名のブキティンギをインドネシア語で綴ると、bukittinggiとなる。
「bukit=丘、tinggi=高い」ということで、標高900mほどに位置する当地は、赤道直下のわりに涼しい。
平均気温は20度ちょい。
昼間でも25度くらいしか気温が上がらず、朝晩は20度を下回る。
ちょうど今(10月末)の沖縄くらいで、非常に過ごしやすい気候である。
先ほどの地図を拡大してみる。
インドネシアにちょっと詳しい人なら、パダンという地名は聞き馴染みがあると思う。
「パダン料理」や「ミナンカバウ族」で有名な、あのパダンである。
スマトラ島の中核都市、パダンの空港から車に揺られること3時間弱。
赤道直下の高原都市ブキティンギに到着する。
パダンのミナンカバウ国際空港は、日本との直行便が発着していないので、日本からのアクセスは悪い。
日本では知名度の低いブキティンギだが、風光明媚な場所で観光地としてのポテンシャルはかなり高い。
先述した「パダン料理」や「ミナンカバウ族」など、独特な文化も存在するので、今後数回に分けてブキティンギの魅力を紹介していこうと思う。
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インドネシア国内では、避暑地として有名な観光地。
インドネシアのローカル観光地あるあるだが、町中を馬車が走っている。
さて、この記事を書くきっかけともなった、旧日本軍防空壕。
太平洋戦争時代、ブキティンギは日本陸軍の参謀本部が置かれ、スマトラ島全域を統括する拠点となった。
市街地から、歩いて10分くらいのところにある。
実際はかなり暗く、沖縄の旧海軍司令部壕よりも深かった記憶がある。
独特の雰囲気や閉塞感があり、他に観光客がいないとチビりそうになる。
インドネシアクオリティというべきか、防空壕内部はきちんと整備されているわけではなく、「入ってはいけない場所に入ってしまった感」があり、それが恐ろしさを助長する。
防空壕跡はパノラマ公園という大きな公園の中にあるのだが、その公園からは大絶景を望むことができる。
それがこちら↓
ンガライ・シアノッ峡谷。
「インドネシアのグランドキャニオン」と紹介されることの多い大パノラマ。
緑が豊かで、谷底にも集落があるのが特徴的である。
インドネシアの地方都市の例に漏れず、郊外へ足を伸ばせばコーヒー農園や焙煎所がある。
車をチャーターをしたら、運転手さんに勝手に連れて来られ(ありがたいことではある)、中を見学させてもらった。
コーヒーというと南米のイメージが強いが、実はインドネシアは世界屈指のコーヒー豆生産国。
そんなコーヒー大国インドネシアで有名なのが、ルワックコーヒー。
コーヒーノキの果実を愛食するルワック(ジャコウネコ)の糞から、未消化のコーヒー豆を洗い出し焙煎したもので、その希少性から「世界一高価なコーヒー」としても有名である。
↑ルワック(ジャコウネコ)
日本ではかなりの高値がつくルワックコーヒーだが、インドネシアでは普通のコーヒーよりもやや高い程度の値段で購入することができる。
バリ島やジョグジャカルタなどの有名観光地や地方都市には、必ずルワックコーヒーの焙煎所があり、定番のインドネシア土産になっている。
ブキティンギでもルワックコーヒーは普通に流通していて、試飲させてもらったり、「美容にいいのよ」と言われ(真偽不明)、水に溶いたコーヒーを顔に塗ってもらったりした。超贅沢!
コーヒー農園にいた犬↓
イスラム教と犬は相性が悪い。
豚食がハラム(宗教上の禁忌)なのは有名な話だが、ムスリムは犬肉を食べることも禁じられている。
そもそも犬という動物自体が不浄な存在とされており、東南アジアにしては珍しくジャカルタに野良犬はほとんど存在しない。
犬を飼っている人すら稀で、ぼくがジャカルタで犬を見た回数は、3年間で数えるほどしかない。
ブキティンギもイスラム教徒がマジョリティの地域であり、珍しく思ってその話を現地の人に振ると、
「都会ではそうかもしれないね。でも、ここみたいな田舎では、犬と共生するのは当たり前のことだよ」
とのこと。
大切に世話されているのか、おとなしくて可愛らしい犬だった。
とはいえ、日本以外の国では狂犬病に要注意。
ということで、「ブキティンギの観光情報第1弾」はここまで。
明日は、ラフレシアと赤道とミナンカバウ(前半)の話をしようと思う。
乞うご期待!
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