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【インド雪山紀行⑧】ロングドライブ

2023/12/24

予定通り、午前1時に家を出る。
シェアタクシーなので、レー市内で荷物や乗客のピックアップを行い、午前2時頃いよいよ本格的にザンスカールへ向けて出発。

レーとザンスカールは直線距離ではそう遠くないものの、間を険しい山脈で隔てられているため、大きな迂回を余儀なくされる。
レーから西へと進み、ラダックとカシミールの州境にあるカルギルに立ち寄り、そこから南東方向に舵をきってザンスカールに向かうことになる。

カルギルに着いたのが午前7時。
ちょうど辺りも明るくなってきた。
ここで車を乗り換えるのかと思っていたが、引き続き同じ車で同じドライバーが運転する。

昨年のことを思い出す。
昨年の夏も同じ行程をたどったが、カルギルからザンスカールにかけてはデコボコのオフロードで、結局12時間もかかった。
これから後12時間も車に乗り続けるのか、とうんざりする。

でも、車窓から見える景色はこの世のものとは思えないほど美しい。

小さな集落にも子どもがいる

さて、車がかなり進んだところであることに気が付いた。
全然オフロードではないのだ。
上の写真からも見て取れるが、道路は新しく非常に快適なドライブである。
そういえば昨年の夏、いろいろな区間で舗装工事をしていたような気がする。
この1年半でザンスカールへ続く道はすっかり舗装が完了したようだ。

未舗装だったのは全行程の数kmほどで、車もスピードを出すことができ、結局6時間ほどでザンスカール中心の村パドゥムに到着した。
つまり、レーからザンスカールまでたったの12時間で着いたことになる。

ザンスカール観光の拠点になっているパドゥムだが、オフシーズンの冬はゲストハウスやレストランがほとんど閉まっている。

町の規模の割に野良犬が多い。
隙あらば食堂に入ろうとし、追い出されている。

Tundupはパドゥムでゲストハウスを経営している。
昨年の夏、ぼくがそこに宿泊したことでTundupと知り合い、そして今年の冬もこうしてこの地を訪れることになった因縁のゲストハウスだ。
今晩はそこに泊まるのかと思っていたが、例に漏れずそのゲストハウスも休業中で、Tundupの友達でもあるドライバーの家に泊めさせてもらうことになった。

マウンテンビューの家
部屋の中央の暖炉は一家に1台

ところで、レーからここまで私たちを運んでくれたドライバーだが、彼は小休止を何回か挟んだだけでほぼノンストップで走り続けていた。
彼の自宅に着いたときは、さすがにやつれた顔をしていた。

チャイとクッキー

その後は特にすることもなく、いつの間にか夜になっていた。

夕飯

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