最ッッッ高‼︎【Uttarkashi】
2024/06/16
爽やかな高原の朝。
久しぶりに快適な気温で眠ることができたような気がする。
ウッタルカシ(Uttarkashi)の郊外には温泉地がある。
ウッタルカシとガンゴトリ(Gangotri)の中間地点にあるガンガナニ(Ganganani)という集落で、湯治客が訪れる場所だという。
ここでガンジス川豆知識。
実は、この辺りを流れている川はガンガーではない。
厳密にはバギラティ川(Bhagirathi)という。
この川が支流との合流を繰り返し、デーヴプラヤーグ(Devprayag)という場所で初めてガンガーという名前を与えられる。
しかし、インド人もこのバギラティ川をガンガーと認識しているようなので、今後も私の旅日記ではガンガーと記していくことにする。
さて、チャーターしたタクシーでガンガー沿いの一本道を走ることおよそ1時間半。
いよいよ温泉地に到着。
10ルピーの入場料を払って階段を登ると…
いきなり温泉を発見!
しかし、誰も入浴していないので、本当にここに入っていいのか心配だ。
とりあえず周辺の寺院を参拝して、様子を伺う。
ぐるりと一周して戻ってくると、お兄さん3人組が温泉の中ではしゃいでいる。
私もすかさずパンツ一丁になって、湯船に飛び込む。
最ッッッ高‼︎
無臭で、水質はわずかにぬめぬめしている。
湯温はぬるいので、長湯をしてものぼせない。
全力バタ足ではしゃぐお兄さんたちを微笑ましく見れるほどに、気持ちが良い。
しばらく湯船に浸かった後、外のベンチに腰掛けて体を乾かす。
気温は25度くらいはあるので、風呂から上がっても湯冷めすることはない。
でも、風は冷たいので不快な汗をかくことはない。
気候も含めて最高に心地よい。
温泉の脇の食堂で昼食を食べて、ウッタルカシに戻る。
ウッタルカシと温泉地ガンガナニの間は約50km。
歩いて帰ることはできないが、しばらく緑豊かな一本道を歩く。
適当なところでバスに乗ろう。
1時間ほど散策して、後ろから来たバスに手を挙げるもバスは停まらない。
どうやらこの区間を走るバスは路線バスではなく、チャーターされた観光バスのようだ。
でも、乗客が好きなところで乗り降り可能な交通機関がないはずがない。
そういえば、タクシースタンドにはたくさんのジープがあって、ガンゴトリまでシェアジープが出ていると言っていた。
そこで私はジープに狙いを定めて、道端から合図を送った。
何台かに通過され、そろそろ焦りを感じ始めた頃、一台のジープがそばに停まって無事にウッタルカシまで帰ることができた。
日が暮れる頃、散歩に出る。
ウッタルカシは、ガンガーを挟んで両岸に町が広がっている。
片側がバススタンドやゲストハウス、市場などが集まるエリアで、対岸は住宅地になっている。
橋を渡って、住宅地の方へ足を伸ばしてみる。
地元民が何をするでもなく、道をぶらぶらと歩いている。
のどかな光景で雰囲気が良い。
地元の人々に混じって、対岸のアールティをぼーっと眺める。
完全に夜になる前に、吊り橋を渡ってゲストハウスが集まるエリアに戻る。
アールティと時を同じくして、町中の大小様々なヒンドゥー寺院でも儀式が執り行われている。
帰り際に通りかかった寺院の中に入ってみる。
方々から鐘の音や祈りの声が聞こえてきて、こうしてウッタルカシの1日が終わる。
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