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たった一枚のチケットに振り回されている【Janki Chatti→Uttarkashi】

2024/06/21

3日連続でトレッキングをして迎えた朝。
太ももの筋肉痛はなかったが、階段を下りるときにふくらはぎが攣りかけた。

さて、チャール・ダーム・ヤトラ(Char Dham Yatra)における次の巡礼地はケダルナート(Kedarnath)寺院。
ゴウリクンド(Gaurikund)という町が、この寺院へ行く拠点となる。
次はゴウリクンドへ向けて移動するわけだが、そのルートは2種類ある。

一つ目に、小さな町々を経由してそのまま最短経路で向かう方法。
二つ目に、デラドゥン(Dehradun)やリシケシ(Rishikesh)などの大きな街を迂回していく方法。
後者はやや遠回りにはなるが、直行のバスがあるはずなので移動の難易度は低い。
とりあえずバスかシェアタクシーを探してから、どちらのルートを採用するか決めることにした。

駐車場に行くと、さっそく一台のバスを見つけた。
車掌らしきおじさんにどこ行きか尋ねると、バルコット(Barkot)だと答える。
バルコットは、今いるジャンキ・チャッティ(Janki Chatti)の隣にあるやや大きい町。
とりあえず、そこまで行くことにする。

午前9時、私が乗り込んで間もなくバスはバルコットに向けて出発。
そして2時間後の午前11時、バルコットに到着。

バルコット

道の真ん中で下ろされたので、バススタンドを探す。
すると、道路沿いにbooking officeの小さな看板を見つけた。
どうやらバスターミナルのようなものはなく、この道路沿いでバスが発着するようだ。

オフィスで「ゴウリクンドに行きたい」と伝えると、「直行便はないから、一旦ダラスベン(Dharas Bend)へ行って、そこで乗り換えろ」との返事。
ダラスベン行きのバスは正午にやってくるらしい。

デモらしきものの行進

ジリジリと照りつける太陽の下、待つこと1時間。
12時過ぎにやって来たバスは、乗客を乗せて12時半に出発した。

バスのドアに殺到する人々

昨日通った道を戻るようにしてバスは走る。

14時半、ダラスベンに到着。
てっきりダラスベンは町かと思っていたが、ただのジャンクションだった。
数軒の食堂しかない三叉路で下ろされて、途方に暮れる。
ただ、ジャンクションだけあって、シェアジープが何台が停まっている。
私が困惑していると、運転手らしきおじさんが「どこ行くんだ?」と話しかけてきた。
「ゴウリクンドに行きたいんだ」と伝えると、「ウッタルカシ(Uttarkashi)に行って、そこでスリナガル(Srinagar)行きのバスに乗るしかない」と言う。
「ここから、スリナガルに行くことはできないの?」
「できない。ウッタルカシに行かなければ、バスはない」

事情があって私はガンゴトリ(Gangotri)→ヤムノトリ(Yamunotri)と移動したが、実際のチャール・ダーム・ヤトラではヤムノトリ→ガンゴトリのルートが正式(?)だとされている。
信仰的な理由かと思っていたが、もしかしたら単純に移動の利便性の問題かもしれない。

ウッタルカシ行きのシェアジープはすぐに見つかって、私は再びウッタルカシに行くことになった。

ダラスベンから約1時間、午後4時にウッタルカシに到着。

バスオフィスの窓口で、翌日のスリナガル行きのチケットを買おうとしたら、売り切れだと告げられる。
途方に暮れていると、「隣のバスオフィスに行けばチケットを買える」とスタッフが言う。
不思議に思って通りに並ぶ商店を目で辿ると、数軒隣にも青い看板を掲げたバスオフィスがあった。
そこでスリナガル行きのチケットが欲しいと告げると、「まず、隣のバスオフィスで聞いてみろ」との返事。
先ほどの事情を説明すると、「そうか、じゃあ、向こうのバスオフィスでチケットを買いなさい」と言う。
指差された方を見ると、通りの斜向かいに緑色の看板を掲げたバスオフィスがあった。

通りを渡って、3番目のオフィスに行く。
そこで再びスリナガル行きのチケットが欲しいと告げると、「分かった。じゃあ、17時に来なさい」と言う。
非常に面倒くさい。
たった一枚のチケットに振り回されている。

バスオフィス近くのゲストハウスにチェックインして、17時にもう一度バスオフィスに行く。
それから30分待って、ようやくスリナガル行きのチケットを入手することができた。

何だかバスに振り回された1日だった。

今日の出費

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