タミル・ナドゥ満喫ツアー 初日 チェンナイ → クンバコーナム
朝6時半のバスで出発。
事前に予約していた直通バスで、客は少なく快適だった。
座席もふかふかだったが、リクライニングは調整できなかった。
田園風景の中をひた走る。
出発から4時間後、10時半にチダンバラン(Chidambaram)に到着。
田舎町。
12世紀に建立されたナタラージャ寺院(ナタ=踊る、ラージャ=王様)というヒンドゥー寺院が有名で、州外からも多くの巡礼者が訪れるという。
東西南北の4カ所に、立派なゴープラム(塔門)がある。
中心に本堂があり、その周りは高い塀で覆われている。
お堂の中まで立ち入ることが出来たが、暗い中を人々の祈りの声が反響していて、荘厳で神秘的な光景だった。
写真やビデオの撮影が禁じられていたので、雰囲気を映像で紹介できないのが残念。
お次は世界遺産のブリハディーシュワラ寺院(Brihadishwara Temple)へ。
ガンガイコンダチョーラプラム(Gangaikondacholapuram)という小さな村にあるのだが、そこまで行くにはバスを乗り継ぐ必要がありらしい。
とりあえずバスターミナルへ行って、「ガンガイコンダチョーラプラム!」と連呼する。
すると、そばにいたお兄さんに「これに乗れ!」と走りかけていたバスを指さされ、開きっぱなしのバスに飛び乗った。
車掌さんに「ガンガイ(以下略)行きか?」と尋ねると、「終点で降りて乗り換えろとのこと。」
バスは1時間ほど走って、さらに小さな町のバスターミナルに到着。
どんどんローカル感が強くなっていくのだが、困ったことに、バスの行き先の表記が全てタミル語になってしまった。
全く読めない。
ここでも、「ガンガイ…」と聞き回るのだが、みんな「後から来るから、待て」としか言わない。
そして、1時間半ほど待ってようやくバスが来た。
今度は、どローカルの路線バスである。
30分ほどで目的地の寺院に着くはずだったのだが、何と寝過ごしてしまう。
15分ほど走り過ぎたところでバスを下車し、近くのオートリクシャーを捕まえて、来た道を戻る。
と、そんなこんなで、16時に世界遺産のブリハディーシュワラ寺院(Brihadishwara Temple)に到着。
11世紀に建てられた寺院遺跡。
この大きな牛の像(ナンディー像)が特徴的。
一つ一つの彫刻は緻密で完成度が高いが、色彩がないので、全体的に派手さはない。
個人的に、ヤシの木と寺院遺跡の構図が好き。
遺跡のある場所は、今から1,000年ほど前にチョーラ朝の首都が置かれていたというが、今では全くその面影がない寒村である。
そして、なんやかんやあって、夕方にはクンバコーナム(Kumbakonam)に到着。
町の中心部でホテルを探し、日が暮れるまで周りの寺院を探索。
この街には多くのヒンドゥー寺院が集中しており、よく目を凝らして上の写真を見ると、奥の方にさらにゴープラム(塔門)があるのが分かる。
以上、初日の記録でした。
初日から飛ばしすぎた感がある。
移動も多くて疲れたので、明日からはもう少しペースを落としていきたいところだが、明日も世界遺産巡りをする。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?