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最初に訪れたのはやはりサドゥーなのだろうか【Srinagar→Sonprayag】

2024/06/23

午前6時15分、バススタンドに行く。
本当に6時半にバスが出発するのか半信半疑だったが、ゴウリクンド(Gaurikund)行きのバスはすでに乗客を乗せて待機していた。

定刻通りにバスは出発。
出発して10分ほどで1軒の食堂の前に停まり、朝食タイム。
じゃあ7時半出発でいいじゃん。

目指すケダルナート(Kedarnath)は、マンダキニ(Mandakini)川の上流にある。
バスは川を遡行するように標高を上げていく。

チャール・ダーム・ヤトラ(Char Dham Yatra)で訪れる4つの寺院は、全て川の上流部に位置している。
今でこそ寺院までの道は舗装されているが、最初に訪れた人は道なき道を歩いたはずだ。
最初に訪れたのはやはりサドゥーなのだろうか。
俗世間を厭う彼らが川の流れを道しるべにして、ヒマラヤ山脈にある理想郷を目指したのだろうか。

途中、何台も車が連なる渋滞にぶつかる。
バスから降りて様子を見にいくと、崖側に左前輪が脱輪してしまったバスがあった。
この辺りはすれ違うのがやっとという細い道の連続で、よく事故が起きないなと思っていたが、やはり事故は起こるようだ。
それにしても自分がこのバスの乗客だったら、脱輪の瞬間に死を覚悟したと思う。

しばらく立ち往生していたが、結局、崖に乗り出したバスは放置したままその横を通過することになった。

午前11時、目的地にバスは到着。
が、ゴウリクンドではない。
どうやらゴウリクンドまではバスが立ち入れないようで、下ろされたのは少し手前のソンプラヤーグ(Sonprayag)という場所だった。
乗用車は先に進んでいくが、トレッキング用の杖をついて歩く人の姿も見えるので、ケダルナートへの巡礼路はここから始まっているようだ。

まだ時刻も余裕があるので、少し先まで歩いてゲストハウスを探すことにした。
20分ほど歩くと、ゲストハウスと食堂が密集した場所に出た。
そこから先は基本的に車は立ち入れないようになっていて、どうやらここが巡礼路の本格的なスタート地点のようだ。
適当なゲストハウスを探してチェックインする。

少し休んでから外に出ると、急に大粒の雨が降り出した。
インド北部は7月あたりから雨季に入る。
雨季入りする前にチャール・ダーム・ヤトラを終えたかったが、どうも雨季に片足を突っ込みつつあるらしい。
雨が降ると単純に歩きづらいというだけでなく、土砂崩れで山路が通行不能になってしまうこともある。
あと1週間、何とか持ち堪えて欲しいところだ。

夕方、雨が止んだので夕飯ついでに外に出てみる。

雨で増水した川
日没のゲストハウス街

ここからケダルナート寺院までは20㎞弱。
明日はタフな1日になるだろう。

今日の出費

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