
ランチョンミートを買ってみた
沖縄に移住してきて半年が経ったものの、食事は自炊が中心のため、沖縄らしい食べ物はあまり食べない。
ところが先日、ランチョンミートなる缶詰食材を食べてみたいという気持ちがムクムクと湧き上がってきて買ってみた。
ランチョンミートとは、「ポーク」の愛称で知られる沖縄の県民食で、ポークたまごやポークおにぎり等のメニューが存在する。
小さな商店の缶詰コーナーに行くと、県民食だけあってたくさんの種類が売られている。
いずれも白人のイラストが描かれていたり、商品名が英語で表記されていたりと、いかにも米軍由来の食べ物なのである。
ランチョンミートといえば世界的にもSPAMが有名だが、今回はとりあえず一番安い缶詰を買った。デンマーク産だ。
最近はきんに君の影響で、いろいろな食材の栄養成分表示を見ることにハマっているので、さっそく缶詰の側面をチェックしてみる。
けっこうカロリーが高い。
高タンパク
高脂質
低炭水化物
「ザ・きんにくTV」からタンパク質の重要性を刷り込まれているので、高タンパクという点ではなかなか好意的に捉えることができる。
グラムあたりでタンパク質量を比べるとツナ缶と同じくらいである。
意外と筋肉にとって良い食材なのかもしれない。
ただし、脂質が高いので食べ過ぎは禁物である。
それではさっそく実食。
食べ方が不明なので、とりあえず薄く切って焼いてみる。
おいしい
ジャンキーな、クセになる美味しさである。
「ジャンキーな」というのはつまり、体に悪そうだということだ。
ぼくは「おいしいものは体に悪くて、体に良いものはたいていマズい」という信条をもっていて、まさにそれを証明するような味である。
戦後の食糧難時代に米軍の間で広く食べられていたということから分かる通り、効率よくエネルギーを補給するのに適した食べ物だ。
高カロリーなランチョンミートだが、タンパク質は多いことだし、少量ずつであれば筋肉のためになるのではないかと考え、健康的な食べ方を考案してみた。
じゃーーん。
千切りキャベツの上に、細切れのポークをのせただけの超絶シンプル料理である。
意外といける。
ランチョンミートはとにかくしょっぱいので、たいして味のないキャベツと一緒に食べるとちょうど良いのだ。
キャベツにドレッシングをかけなくても美味しくいただくことができる。
また、ランチョンミートと同時にキャベツを大量に食べることで、少量の肉でもお腹一杯になるという戦略をとっている。
ただキャベツを千切りにするだけという、ものすごく簡単な料理ではあるが、今のところ美味しく食べることができている。
次は、納豆卵ポークかけご飯に挑戦してみようと思っている。NTPKGである。
ポーク卵おにぎりという料理が存在するように、ポークと卵と白米との相性はいいはず。
高タンパク食材を白米と一緒に摂取するという、夢のような一品だ。