最後の世界自然遺産?
奄美大島、徳之島、沖縄本島北部、西表島で構成される地域が、日本にとって5つ目の世界自然遺産に登録された。
おめでとうございます🎉
さて、このニュースを調べていたら、面白い発見があった。
生物地理的に区分けすると、日本は5つの区域に分類できるらしい。
①混交林(満洲・日本)区
②夏緑樹林(東アジア)区
③常緑樹林(日本)区
④ミクロネシア区
⑤琉球諸島区
そして、それぞれの地区の代表的な地域は以下の通り。
①知床
②白神山地
③屋久島
④小笠原諸島
⑤沖縄・奄美
つまり今回の「沖縄・奄美」の登録によって、上記の区分けにおける日本の全ての地区から世界自然遺産が登録されたことになる。
ということは、日本国内において今後、既存の自然遺産とは異なる独自性を有する地域の選出が難しくなったということで、「沖縄・奄美」が最後の日本の世界自然遺産となる可能性が高いらしい。
実際、日本の「世界遺産候補地リスト」には、今のところ自然遺産の登録を目指した候補地は掲載されていないとのことで、国内の自然遺産の登録に関しては一段落した形だ。
沖縄の話に戻す。
県外出身の人間からすると、沖縄での観光といえば「海」「琉球王国史跡」「太平洋戦争戦跡」といったものがほとんどだと思う。
史跡や戦跡は沖縄本島南部に集中している。
空の玄関である那覇空港も本島南部にあるため、短期間での沖縄観光となると南部のみで済ましてしまう人が多いのではないか。
今回の登録によって、あまり目立たなかった「北部の山林」が注目を浴びたことは、沖縄の観光業にとって大きな意味があることだと思う。
ただ、今まであまり注目されていなかったからこそ本来の自然が守られていた側面もあると思うので、増加する観光客による観光公害への対策が重要になってくると思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?