そのうちゴアのようにパーリーピーポーが集まる場所になってしまうのかもしれない【Haridwar→Rishikesh】
2024/06/14
聖地ハリドワールで迎えた朝。
本当は夜明けのガートなんかを散歩したいところだが、うっすら風邪をひいてしまったのでしっかり睡眠を取る。
昼前にゲストハウスをチェックアウトして、ガートの周りをぶらぶら歩く。
人は多いが、のどかな雰囲気が漂っている。
インドでは、経済的に簡単に旅行には行けない層の人たちがたくさんいる。
聖地ハリドワールにはたくさんの巡礼者が集まるが、ガートの近くで野宿している人が多い。
おそらく一生に一度の遠出なのだろう。
交通費など最低限の費用だけを持って、ここハリドワールまでやってくるのだ。
ガートの周りに集まっている人々の顔には、念願の場所に来れたという高揚感と満ち足りたような表情が浮かんでいる。
それが街全体に広がって、騒々しくもどこか安らかな雰囲気がハリドワールに漂っている。
正午過ぎ、バスでリシケシ(Rishikesh)へ移動する。
ちょうど1時間でリシケシに到着。
リシケシはハリドワールよりも上流に位置し、標高も少しだけ高い。
リシケシは「ヨガの聖地」として、日本でもよく知られている。
ヨギーが集まるというから静かで落ち着いた町かと思っていたら、意外と騒々しい。
ヨガ道場のアシュラムは、バスターミナルから数キロ上流に行ったところに集まっているらしく、市内の方はインド人観光客が押し寄せて雑然としている。
聖地としてそれなりに節度があったハリドワールと比べて、リシケシは何だか俗っぽい。
ヒンドゥー教においても、リシケシはそこまで重要な聖地ではないのかもしれない。
観光がメインのレジャー客が多いような印象。
自分もただの観光客だからあれこれ言える立場ではないが、思い描いていたイメージが外れて興醒めである。
バス移動での利便性を考えて市街地に宿をとっていたが、もっとか閑静なエリアに宿泊すれば良かったと後悔。
夜のアールティを見学するためにガートへ。
が、人が多すぎて全く見えない。
必死にビデオ撮影をする観光客を見ている方が面白い。
ガートの近くに小さな祠がいくつかあって、そこでも儀式めいたことをやっていた。
こっちは観光客が1人もいない。
市街地に限っての話だが、リシケシはインドの他の観光地同様、ただ騒々しいだけの街だと感じた。
そのうちゴアのようにパーリーピーポーが集まる場所になってしまうのかもしれない。
でも、アシュラムが集中するエリアはまた雰囲気が異なるのだろう。
夕方、ゲストハウスの近くの河川敷に行くと、子どもたちが遊んでいたり即席の市場が開かれていたりして雰囲気が良かった。