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夏の夜のジンリッキー

基本的に僕は串焼きとハイボールがあれば幸せになれる男だ。要するに安い男だ。意識の低いオッサンだ。頭がオッパッピーだ。というのは卑下し過ぎだろうか。髭ヅラだけに。と、昭和レベルで停滞しているオヤジギャグを堂々と披露することにさえ全く抵抗を感じない。

ちょっと話がそれてしまうのだけど、そんな僕のことを「ハートが強い」と形容する人がいる。いや、僕のハートはそういう意味では「鈍い」のであって「強い」わけではないと思っている。

話を元に戻すと、要約するなら僕は基本的に鶏肉とウイスキーがあれば事足りる程度の文化レベルで生きているということだ。しかしそんな僕でもたまには「ちょいと気の利いたカクテルでも飲んでやろうじゃないか」という気分の時がある。

しかしながら、じゃあ「ソルティドッグでも作るか」とはならんわけですよ。スノースタイルなんて手間がかかりすぎて面倒くさい。さくっと作れてなおかつ美味しいカクテルが良い。ソルティドッグは美味しいけどね。

シェークもステアもしたくない。道具は一式持ってるけど基本ビルドでさくっと済ませたい。メジャーカップさえ使いたくない。そんなときは「ジンリッキー」だ。フレッシュのライムが必要なので、そこだけちょっと手間がかかるけど。

ジンとライムと炭酸。レシピはそれだけ。なのに最高に美味い。暑くなってきたこの季節は特に美味しいと感じる。分量なんて部屋飲みなら適当でいいんだよ。

でも本当に腕のあるバーテンダーが作る「ジンリッキー」は本当に美味しいと思うので、バーに行ったら(近年はそんなこと滅多にないけど)まず最初に「ジンリッキー」を頼むんだ。

ヘッダー画像は自宅のジン在庫。この中で一番好きなのはフランスのジン「エギュベル」。ロンドンドライジンも悪くないけど、ジンが苦手な人も好きな人も等しく美味しいと感じられるんじゃないかなと思う。実際、酒好きな友人に勧めると皆こぞって「美味しい」「リピ必須」という感想を貰っている。

でもヘッダー写真のジンリッキーは実は「翆」のグラスを使っていながら中身はビーフィーターだったりする。

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