現像の方向性を模索する
前回はキヤノン編だったので、今回はソニーで撮った写真を中心に。
モデルさんはとても喜んでくれたようだ。(あ、僕の Twitter アカウント分かっちゃうなこれ、まあ別にいいか。よろしければフォローくださいませ。)モデルさんが喜んでくれることはカメラマンの喜びでもある。そこは素直に喜びたい。
とはいえその写真は狙って撮った写真ではなく、単純にカメラの設定をミスっただけというところはカメラマンとして虚心に反省するべきところでもあるだろう。むしろ失敗写真がモデルさんにとって一番印象に残ったということは、僕のやり方ではモデルさんの要望を満たすことができていないという可能性さえある。
ちなみに僕は何でもかんでも RAW で撮っては、自宅でしこしこ現像するというスタイルだ。ゆえに「どんな風に仕上げるか」は現場の試行錯誤よりも後処理(現像)に委ねられている部分が大きい。ということは、後処理のさじ加減次第で、モデルさんの「こんな風に撮ってほしい」という要望に応えることも可能だということにはならないだろうか。
現像やレタッチの方向性には無限の選択肢があるけれど、どれが正解ということもないだろう。同じ写真で何通りか試してみよう。
元画像
何もいじっていないとこんな感じで、一眼で撮っていてもどうってことない写真だ。
僕のスタンダードバージョン
主にホワイトバランスと露出を調整している。
がっつり飛ばしていく
露光量上げて、シャドウ上げて、明瞭度下げて、コントラストも下げる。かなり大げさにパラメーターをいじればこんな具合になる。妖精か。
さらに Photoshop のグラデーションマップなど
ちょっと全体的に寒色寄りなので、ピンクっぽいグラデーションマップを比較明で合成してみる。
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やりすぎは「あざとい」感じにもなってしまうので、あくまでほどほどに、をモットーに現像に取り組んでいるつもりなのだけど、モデルさんが喜んでくれるのであれば、多少やりすぎなくらいでもいいかもしれないよね。
その辺はカメラマンの美学と、モデルさんの嗜好のせめぎ合いということになるのだろうか。
ポートレートは奥が深いぜ。