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検定なんて興味ない
この度は映画検定4級をご購入いただき、誠にありがとうございます。
突然そんなメールが届いて面食らった。そんなクソしょーもない検定に申し込んだ記憶はない。新手のスパムか?と困惑していたら、ほどなくして誤配信謝罪のメールが届いた。
そういえば数年前に「ロック検定」なんてのが話題になったことがあったっけ。あの時も「アホくさ」と思ってた。ロックの知識をお勉強して権威団体に認定してもらう。その行為自体が既にロックと相容れないだろう。そんなもん受けた時点でロックと矛盾しちまうよ。
僕が音楽や映画についてある程度詳しいのは、詳しいことを人に認めてもらうことが目的じゃない。好きな音楽や映画を追求していく過程で自然に蓄積されただけだ。蓄積そのものは目的ではなくただの結果だ。
でもまあ僕にも心当たりはある。若い頃に一生懸命お酒の銘柄とかカクテルの種類覚えたりしたのは、女の前で見栄を張りたい、いいかっこしたい、ただそれだけが目的だったような気がする。
そしてそうやって上辺だけの知識を無理やり覚えて、得意げにひけらかし、本当に詳しい人にガツンとやられて初めて気付くものなのかもしれない。薄っぺらな知識は見透かされるということを。
検定に備えてお勉強したような知識なんて僕に言わせればクソほどの価値もない。ある作品が公開されたのは何年か。そんなことどうでもいいし、それを知ってるから何?って話だよ。
僕の映画への愛情は、誰かに認定してもらう必要はないし、誰にも伝わらなくたって一向に問題はない。