渋谷 - LAND Seafood
渋谷でおっさん二人がシャレオツランチ。(シーフードが売りの店でメンチカツ&唐揚げという食堂の定食のようなメニュー頼んじゃったけど。。。)
別にメシなんてなんでもいい、食事なんて生命維持のための手段でしかない、美味しさを追い求めるなんて愚の骨頂だ、なんて本気で考えていた時期があった。あの頃は他人から「お前病んでるよ」と言われても絶対に認めなかっただろうけれど、今になって自分で振り返ってみると「やっぱり病んでいたのかなあ」なんて思う。
というか未熟だったな。別にそういう考え方があってもいいとは思うんだけど、それで他人の食生活にケチつけるのは筋が違う。課題の分離ができていない。僕は僕の好きなように食べて、あなたはあなたの好きなように食べればいい。簡単なことなのに、なぜそんな風に考えられなかったのだろう。
それが社会のためだ、それが地球のためだ、それが美しき人間生活の成就なのだ、なんて大袈裟なこと考えてたのかもしれない。こうやって文字にしてみると若干宗教っぽさもあって不気味だ。昔から「きよひこは正義感強いよね」と言われることが多かったけど、あれは遠回しな表現で、本当は「説教くさくて鬱陶しい」と言いたかったのかもしれない。
「お説教」が鬱陶しいのも、詰まるところ「他人の課題に土足で踏み込むこと」もしくは「自分の課題に土足で踏み込まれること」が問題なんだよね。あの頃、僕は確かに随分説教臭い男だった。「お前のために言うんだ」ということをよく口にしていた。それで「ありがとうございます」なんて返してくれた人もいたけど、それもまた説教の良くない側面で、説教男は第二の説教男を生み出してしまう可能性があるんだよね。「俺はこうやって育ててもらったんだ」とか何とか言って説教を正当化してしまう。
今でも他人に対して「気に入らない」と思うことは沢山あるし、油断すると説教っぽい物言いで突っかかってしまいそうになる。けれどそこをぐっとこらえて何も言わない。どうしても黙っていられないと思ったときには、説教ではなく提案というスタイルを心がけよう。提案なら、それを受け入れるか受け入れないかは相手の裁量に委ねられるから。
<本日の BGM>
「お説教」と言えばこれよね。Walk This Way。Steve Lukather のカバーバージョン。ルカサーは別に好きでも嫌いでもないけど、このカバーはかっこいいなあと思った。エアロスミスのトリビュートアルバムに収録されているけど、これが一番好きだったかも。
ちなみにイングヴェイ・マルムスティーンとロニー・ジェイムス・ディオによる「Dream On」も収録されていて、もうこの面子から嫌な予感しかしないのだけど、その期待(?)に100%応えてしまう悪夢のようなアレンジで目眩がする。いや、まあ、これはこれで面白いかもしれないけどね。僕はヘビメタ出身だから二人とも思い入れあるし。でもなんか愛が感じられないというか、好き放題やって台無しにしてるようにしか聞こえなくてガッカリなんだよなあ。